COOL Chips XIの3番目の基調講演で、早稲田大学の笠原教授はマルチコア用の並列化コンパイラについて講演を行った。 マルチコアコンパイラに関する講演を行う早稲田大学の笠原教授 プログラムを細粒度の並列化が可能なBPA(Block of Pseudo Assignment)部分、繰り返しのRB(Repetition Block)と粗粒度並列化対象のSB(Subroutine Block)のいずれであるかを認識し、そして、RBとSBは更にBPA、RB、SBに分割を進めるという階層化によりマクロなブロックレベルのフローグラフを作成する。そして、これらの最終レベルのBPA、RB、SBを使用可能なコアに割り当てる。このブロック割り当てを行う時には、データ依存性を考慮して、コア間のデータ転送が最小になるように割り当てを行う。この割り当てによるスケジューリングで、各コアがどのタイミングで動作する