筑波大学附属駒場高校(筑駒)は神童の楽園である。とにかく東京大にもっとも近い。合格者数がいちばん多いのは開成だが、合格率となると筑駒は63.8%と群を抜く(1学年定員160人、現役合格は74人。現浪合わせての合格102人)。ちなみに開成は40.5%、灘は43.2%である(2017年)。 東京大学・赤門 ©文藝春秋 中学受験で筑駒は難易度がもっとも高いといわれている。実際、筑駒と開成、あるいは筑駒と麻布の両方に合格した場合、筑駒を選ぶ生徒のほうが多い。 日本でいちばん頭がよい小学生が集まってくる筑駒には、神童がひしめいている。『神童は大人になってどうなったのか』(太田出版)で神童を追い求めて、筑駒、その前身の教駒(東京教育大学附属駒場高校)OBを探ってみた。