低消費電力で広い通信エリアをカバーするLPWAは、免許が不要な920MHz帯を利用する規格と、免許が必要で携帯電話事業者が提供する規格の2種類に大別できる。 長距離通信が可能になると、IT化が進んでいなかった領域での活用が期待できる。例えば、無線LANやBluetoothでカバーするのが難しい水田や山あいからインターネットに接続できれば、農業や災害対策などにITを活用できる。 IoTの市場を狙って、大手の携帯電話事業者も動き出した。全国に敷設済みのLTE▼ネットワークを活用したLPWAサービスの提供に本格的に乗り出してきたのだ。本特集では、LPWAの最新状況と本命といわれるIoT向けLTEの仕組みを解説する。 先行するアンライセンス系LPWA LPWAは、免許を不要なアンライセンス系と、免許が必要なライセンス系に大きく分かれる。 アンライセンス系はISM帯▼と呼ばれる電波を使う。規定内の出
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