現在は教職危機の時代といわれますが,その度合いは,離職率のような統計指標によって教えられます。本ブログでは,日本の教員の離職率について度々分析してきました。*たとえば以下の記事。 http://tmaita77.blogspot.jp/2013/11/blog-post_17.html しかるに,前から国際比較をしてみたいと思っていました。教員の危機状況は社会によってどう違うか,国際的な布置構造の中で日本はどういう位置にあるか。オーソドックスな問いですが,これに答えてくるデータを目にしたことはありません。 こういう側面を可視化するには,離職率のような行動の指標がベストなのですが,あいにく国際統計は存在しません。ですが,教職という自らの仕事についてどう思っているかという意識は国別に知ることができます。 わが国の教員が世界一働いている(働かされている)ことを暴露してくれた,OECDの国際教員調