1月27日、7カ国からの米国入国を一時禁止する大統領令に署名するトランプ大統領(写真:ロイター/アフロ) 「逆張り的なトランプ支持」への憂慮アメリカのトランプ大統領就任を受け、日本の一部の知識人たちはダメな日本をどうにかするためのある種のショック療法としての「トランプ支持」言説を唱えている。しかし、逆張りは容易にその影響の軽視へとつながる。とくにゼノフォビア(外国人嫌悪)、ミソジニー(女性嫌悪)に対する社会制度的、規範意識的な防波堤が相対的に低い日本社会において、一番憂慮しなくてはならないのは、トランプ大統領の政策遂行により「やり方レベル」でハードルが下がることだと筆者は思っている。 この間、もっとも衝撃だったのは、やはりシリア、イラン、イラク、リビアなど7か国からの入国を禁止した大統領令だろう(なお現在は司法の判断により暫定的に無効となっている)。これについても、「日本の方が先に行ってい
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