SYNODOSさんに掲載された「日本の女子教育の課題ははっきりしている」の追記Part2です。もう一度日本の女子教育の課題を要約すると、中等教育では質・量ともに優れているが、①教育段階が上がるほど女性が少なくなる、②女子大生がSTEM系の専攻を避けてしまっている、③そしてトップスクールの女子学生比率が低い、という3点になります。ところで、教育段階が上がるほど女性が少なくなるというのは一体いつ頃からの現象なのでしょうか?ユネスコ統計研究所の高等教育でのGPI(女子の就学率/男子の就学率。1だと男女均衡、1を超えると女子の方が・1を下回ると男子の方が就学している)を使って、他のOECD諸国と共に45年前から振り返ろうと思います。 まずは1970年ごろのデータです。日本は男子大学生が10人いたら女子大生はわずか4人と酷い状況ですが、まだこの時点ではどの国も男女均衡は達成していません。さらに0.4