巷ではSNSに関する話題が多い。日本のグリーやモバゲーはソーシャル・ゲームの広告をテレビなどで大々的に展開しているし、米国のフェイスブックに関する話題が数多く報道されている。しかし、こうしたブームにあるときこそ、メディア全体の構図を見失ってはいないだろうか。 フェイスブックとテレビの比較 特に最近は、世界最大のSNSであるフェイスブックに関する話題が多いように感じる。米国では昨年のサイト訪問者数シェアでグーグルを抜き、首位に立ったという報道があった。また、その誕生までを題材にした映画「ソーシャル・ネットワーク」が日本でも公開された。 確かに、今や世界中で5億8000万人がフェイスブックに加入している。米国でも、ネット・ユーザーの6割が登録し、全米のネット上のページ・ビュー全体の4分の1を占めているのだから、フェイスブックの勢いと影響力はすごいと認めざるを得ない。それは同時に、SNSに代表さ