16日に開会した特別国会では、改選後の衆院で女性議員がぐっと増えた。その装いに注目してみると、赤や黄のスーツが目立ったひところに比べ、落ち着いた色が増えたようだ。女性議員のスーツ事情を探った。【米岡紘子】 初めて買ったスーツに袖を通したのは民主党新人の磯谷香代子さん(43)。公示直前に誘われ、フリーターから一転、比例東海ブロックで当選した。国会開会前にデパートで購入したのは、無難なベージュのスーツやワンピース。同行した民主党の谷岡郁子参院議員(55)は「本気で仕事する意思表示が大事」と助言したという。 先輩議員はどんな装いか。07年参院選で真っ赤や真っ白なスーツを「勝負服」として着た自民党の丸川珠代参院議員(38)。一度、明るい緑色のニットを着たが「ちんどんやみたい」と陰口をたたかれ、国会ではピンクや白、グレーなどの落ち着いた色を心がけた。丸川さんは「人の話を聞くのが仕事なので、人が近寄り