イギリスの欧州連合(EU)からの離脱をめぐり紛糾する英下院(定数650)は27日、ブレグジット(イギリスのEU離脱)の期限を延長するための法的手続きを可決した。下院はさらに、テリーザ・メイ英首相がEUとまとめた離脱協定に代わる議員提出案8案について、「示唆的投票」を行ったが、2度目の国民投票案を含むいずれの案も否決された。メイ首相は、離脱協定を可決すれば首相を辞任する用意があると与党・保守党の下院議員に伝えた。 下院は27日、イギリスは今年3月29日にEUを離脱すると定めていた法律の改正を可能にする行政委任立法を賛成441、反対105で可決した。これによって、ブレグジット(イギリスのEU離脱)の期限はEU首脳会議の決定に伴い、メイ政権がEUとまとめた離脱協定を下院が承認すれば5月22日に、協定を下院が承認しなければ4月12日に延長される。 下院はさらに同日深夜、すでに2度にわたり否決してき
