「赤ちゃん」のようなナチュラルな坐り方を 実は、こうした仏教のとらえ方は、まだ一般的ではありません。私は死者の供養が主流の仏教を「仏教1.0」、自分の問題解決のためのテクニック的仏教を「仏教2.0」と呼び、この2つを乗り越えようとする仏教として「仏教3.0」という概念を提唱しています。仏教にもアップデートが必要なのです。私は曹洞宗の僧侶ですから、伝統的仏教を否定するわけではありません。しかし、そこには現代のわれわれにとって不十分な点があると感じています。 坐禅のためには、リラックスできる安全で静かなスペースが必要です。曹洞宗の開祖道元も夏は涼しく、冬は暖かくして、食べ過ぎたり、お腹がすき過ぎたり、寝不足でないように環境と自分をちゃんと準備してから坐りなさいと言っています。 理想の鋳型に自分をはめ込んで坐禅をしようとすると、必然的に緊張や力みが生じて、強制や拘束による他律的な坐禅になってしま
![許せない相手を許す「仏教3.0」の智慧 新しい仏教が授ける想定外の解決法 (2ページ目)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/eb3e3f0d66b32d24e4effb9ec80a4e5235c16baa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2F1%2F1200wm%2Fimg_0183f5084d000d39aabaa53d2f34cba1178027.jpg)