書類を用意するだけでも大変、申請に時間がかかり、なかなか支給に至らない……。新型コロナウイルス感染症への経済対策の1つである「雇用調整助成金」制度の評判は残念ながらよくない。同制度を運用するに当たり、何が問題点なのか。それでも、企業が利用すべき理由とは? 社会保険労務士の佐藤敦規氏が解説する。 評判が芳しくない「雇用調整助成金」 新型コロナウイルス感染症に関する経済対策は複数あるが、その中で政府が最も力を入れているのは雇用調整助成金である。4月7日の緊急事態宣言および5月4日の延長宣言の安倍首相のスピーチの中でも雇用調整金助成金の拡充を明言していた。 しかし、この助成金についての評判が芳しくない。制度が複雑すぎる、問い合わせをしても電話が繋がらない、窓口に相談に行ったところ三密の中、数時間を待たされた、申請してもほとんど支給されない……、といった記事がテレビやWebなどのメディアで報じられ
![手続きが大変、支給が遅い…「雇用調整助成金」は本当に使えないのか?(佐藤 敦規) @moneygendai](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ac76ecc93f0494ad42cacbf9504bb6d6d4b74bfa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2F7%2F1200m%2Fimg_97e59593fae9cbafd543e47952bf671a40257.jpg)