職場で初めてのランチを楽しむ「新人秘書」のオオサンショウウオ=三重県名張市役所で2023年5月11日午後3時42分、山中尚登撮影 伊賀地域に生息する世界最大級の両生類、オオサンショウウオの常設展示が、三重県名張市役所2階で始まった。自然豊かな同市を象徴する生物だが、同市役所で常設展示されるのは初めて。秘書室前に水槽が置かれ、市長などを訪問する人を迎える。おもてなしを担う重要な役割を任されており、職員らは名張の魅力を発信する「新人秘書」に期待している。 市役所で職員として「デビュー」したのは、体長約50センチ、体重760グラムのオオサンショウウオ。性別は不明。2021年8月、奈良県境に近い阿清水(あしょうず)川で、市職員で環境省の環境カウンセラーでもある川内彬宏さん(37)が調査で見つけた個体で、国特別天然記念物である在来種のオオサンショウウオと外来種のチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種