イスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は、ついにパレスチナ自治区ガザ地区で最南端のラファへの攻撃を表明した。ラファで避難生活を送る高校教師、アシュラフ・ソラーニさん(48)は戦時の暮らしに疲れ果て、将来を悲観し始めるようになった。【構成・エルサレム三木幸治】 1月29日 イスラエル軍が攻撃を強める南部ハンユニスから毎日、多くの避難民がラファにたどり着く。全ての通り、全ての街角で人があふれ、ラファの最南端であるエジプトとの境界沿いまでびっしりとテントが建てられている。雨が降れば土地はぬかるみ、テントも泥にまみれる。彼らの関心はもはや戦争ではない。どうやったらテントを密閉し、寒さを緩和できるかということだ。 ラファの状況は悲惨さを増している。街は「脳死状態」と言っていい。ガザの物価は今や欧州並みに上がった。小麦粉は以前の3倍、米は10倍。煮炊きをするための「まき」さえ、数倍の値段になって
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