日本では8月時点でノートPC全体の20%もの割合を占めるようになったネットブック(別記事参照)だが、その急速な普及の鍵となっているのは言うまでもなく価格だ。同じ10型クラスの液晶を搭載したナショナルブランドのミニノートPCが20万円弱という価格設定であったのに対して、ネットブックは10型搭載モデルで6万円弱、7型搭載モデルでは4万円弱という価格設定になっている。 それでは、なぜ従来のナショナルブランドのミニノートPCが20万円で、ネットブックは6万円なのだろうか? その秘密は部材の調達コストにあるのだが、実際のところネットブックと通常のノートPCではどの程度違うのだろうか? そのあたりの事情を、台湾のODMベンダーらを取材してわかったことなどを踏まえて考えていきたい。 ●IntelがASUSと始めた発展途上国向けの低価格PCというソリューション 誤解を恐れずに言うのであれば、そもそも“ネッ
●HDDがあることを前提としてPS3を考える ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、次世代エンターテイメントコンソール「PLAYSTATION 3(PS3)」での戦略を1点変更した。それはHDDとLinuxについてだ。 これまで、SCEはPS3のHDDにつて「Detachable(取り外し可能) 2.5inch HDD Slot」というあいまいな言い方で、HDDが標準ではないことを匂わせていた。しかし、今回は一歩踏み込んだ言い方で、PS3はHDDありきであるとメッセージを出した。 「我々は1つ、ここではっきりさせたいのですが、HDDがあることを前提としてPS3を考えている。ある場所とない場所があるというのではなく、全部あるとお考えになってソフトの開発をしていただきたい」とSCEIの久夛良木健氏(代表取締役社長兼グループCEO)は3月15日に東京で開催された「PS Busin
ある記者が「Viiv(ヴィーブ)とは、結局、何なんでしょうか」と質問すると、インテル日本法人のある本部長は「チッチキチーです」と応じたという。筆者は残念なことに、その質疑応答の場にはいなかったのだが、インテルの広報担当者はこの答えにかなり驚いたようだが、質問した記者も同じように驚いていた。その記者に同氏は「つまり、意味なんてありません」と続けた。 しかし、この受け答え。実に本質を突いている。筆者もまた、Viivはチッチキチーだと思うからだ。しかし“全く意味がない”わけではない。大木こだま氏が生み出し、流行語の1つにもなっている本家“チッチキチー”と同程度の“効果”はあると思うからだ。 ●PCで見る映像 「本田さん、PCでTV番組って見ますか」と、この1週間で4回も訊かれた。比較的、PCではTVを見ない方だが、これは見たい映像の種類と関係がある。だから、いちがいに“PCでTV”と言われても、
1月11日、社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA)が新春特別講演を開催。2000年にマイクロソフト日本法人の社長を退任し、現在は投資ファンドの運営やコンサルティング事業を手がける株式会社インスパイアの代表取締役社長である成毛眞氏が、「あれから5年、今、成毛眞が思うこと・・・」と題して講演を行なった。 成毛氏はインスパイアを設立した際、「IT業界とは仕事をしない」と明言。IT以外の産業向けのコンサルティングや投資事業を展開してきた。 また、IT業界に対して、「オールドエコノミーに近い体質となってきた」と厳しい意見を寄せていた。それだけに講演では、どれだけ厳しい意見が飛び出すのかに注目が集まり、講演の会場は満席に近い盛況ぶりを見せた。 ●サーチの次の主導権は見えない 成毛氏は、IT業界の権力の変遷として、主導権を握るベンダーが「ハードウェア(メインフレーム)→OS→アプ
Yahoo! テリー・セメルCEO基調講演レポート ~PC/携帯/TVからブラウザを使わずにサービスへアクセス 米ラスベガスで開催中のInternational CESの2日目は、Yahoo!会長兼CEOであるテリー・セメル氏による基調講演が行なわれた。ブラウザを利用せずにオンラインサービスへアクセスする「Yahoo! Go」の発表と、そのデモを中心とした講演になっている。 ●サービスの個人化は大きなパラダイムシフト セメル氏はまず、現在のインターネットサービスのパーソナル化を中心に説明を行なった。10年前、ユーザーは2,500万人程度だったインターネットは、現在では10億人へと増え、毎月4億人ほどがYahoo!を訪れている。そして、Yahoo!はこれまで世界中のトレンドをつかまえて、検索サービスを中心にしたさまざまなサービスを提供することで、このユーザーのニーズに応えてきたという。 その
1月6日(現地時間) 開催 CES2006最後の基調講演は、Googleの創業者の1人で、製品部門担当社長であるラリー・ペイジ氏である。同氏は、検索結果を評価する「PageRank」を、やはり創業者の1人セルゲイ・ブリンとスタンフォード大学に在学中に考案した。大学などでの技術的な講演はしているようだが、こういう大きな舞台に登場することは少ない。 この日、会場には白い布が張られ、講演が始まるまで流れる音楽もクラシックだった。スクリーンには、世界各国の言葉で、おそらくはGoogleで検索されたであろう単語がスクロールしていく。ただ、ランキング上位の単語なのかはよくわからない。なぜなら、「ウェルシティ前橋」や「九段会館」といった日本語がときどき混じるからである。 ラリー・ペイジは、自動車の後ろに掴まって舞台に登場した。この車は、DARPA Grand Challenge(ロサンゼルスからラスベガ
10月13日に発表された新しいiPodの出荷がいよいよ始まったようだ。直営のアップルストア、一部の量販店に20日には並んだようだが、すでに完売している。 質感的には前モデルになるiPod photoの方が若干良かったようにも思うが、軽さと薄さには代えられない。残念なのは、発表前にウワサになっていた80GBモデルの設定が見送られたことで、あったらそちらにしたと思う。まだ筆者のライブラリは40GBを超えたところ(基本は128kbpsのMP3、後述のクリエでも持ち運ぶ必要があるため)だが、新しいiPodが動画に対応していることを考えれば、余裕を持たせた方がベターなハズだ。 とはいっても、iPodの動画機能に大きく期待しているわけではない。これまで、クリエやPSPも含め、動画プレーヤーを使ってみたことはあるが、結局、習慣として定着しなかった。これは、筆者が毎日定時に出勤する生活をしていない、という
9月7日と8日、Appleとソニーの2社が相次いでポータブルオーディオプレーヤーを発表した。Appleの発表は、時差の関係で日本では8日となったため、9月8日に両社の発表が集中したことになる。 これを受けて、口コミからマスコミまで、両者の製品が話題になった。が、ちょっと違和感を感じたのは、これを「2強の激突」と表現するメディアがかなりあることだ。筆者の個人的感覚では、現世代の決着はすでにAppleの勝利でついている。 確かに国内市場だけを見れば、市場シェア2位のソニーは健闘しているといえるかもしれない。だが、最大市場である北米において、デジタルオーディオプレーヤーをめぐる勝負は決している。米国の量販店では、単にiPod本体だけでなく、サードパーティ製のさまざまな周辺機器、アクセサリが日本以上にあふれている。リリースによると、iPod専用アクセサリの数は千種類を超えるという。自動車メーカーも
7月14日(現地時間)発表 ロシアのデザイン会社Art.Lebedev Studioは14日(現地時間)、全てのキートップにカラーディスプレイを搭載したキーボードのコンセプトモデル「Optimus keyboard」を発表した。 テンキー装備のフルキーボードで、左端にはアプリケーション起動などに使えるマクロキーを装備。全てのキートップにLCDと思われるカラーディスプレイを装備し、ソフトウェアで表示を変更できるため、1つのキーボードで複数の言語に対応できる。 また、アプリケーションやゲーム用のプロファイルを用意することで、それらに対応したショートカットや、コマンドのアイコンを表示できる。 現時点では、発売日や価格、詳細な仕様などは不明だが、完成度は高く、製品化が待たれる。
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