NTT東西と大日本印刷は5日、大学の教科書を電子化して配信するサービスを担う新会社「NTT EDX」(本社・東京)をつくると発表した。学生がオンラインで幅広いジャンルの教材に触れられる基盤をつくり、学びの質の向上と市場拡大をめざすという。 教材の配信を基盤上で管理し、教員が授業中に書き込んだ内容を投影したり、学生が履修科目を選ぶ前に試し読みできたりする機能を予定する。大学が幅広い電子教材を扱えるよう新会社が著作権交渉の窓口になる。紙の教科書と同じ価格での提供をめざすという。 コロナ禍で急速にオンライン授業が広がり、教材の電子化や共有をめぐる課題に対応する需要は大きいとみている。新サービスには約200の出版社が関心を寄せているといい、5年後に100億円超の売上高をめざす。新会社のトップにつくNTT西日本出身の金山直博社長は「出版社や書店と連携をして、教科書市場が少しでも伸びるようにしていきた