「見える収蔵庫」が宮城県美術館に誕生へ。2025年度のリニューアルオープン目指す2025年度中のリニューアルオープンを予定している宮城県美術館。注目は国内でも珍しい「見える収蔵庫」だ。 宮城県美術館「ヴィジブル・ストレージ」のイメージ図 提供=宮城県 1981年に開館した宮城県美術館が、2025年度中のリニューアルオープンに向けて改修を進めている。 同館は近代建築の巨匠・前川國男によるモダニズム建築だが、開館から35年が経過し、施設や設備の老朽化が著しく進行していた。そんななか、リニューアルの方向性について示した「宮城県美術館リニューアル基本構想」を2017年3月に、リニューアルの実現に向けて具体的内容を示す「宮城県美術館リニューアル基本方針」を18年3月に策定。19年には移転案も出たが、その後、現存の美術館を改修する方向が固まった。 今回のリニューアルで大きな注目は、収蔵品を可視化する「