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ブックマーク / bijutsutecho.com (135)

  • 「見える収蔵庫」が宮城県美術館に誕生へ。2025年度のリニューアルオープン目指す

    「見える収蔵庫」が宮城県美術館に誕生へ。2025年度のリニューアルオープン目指す2025年度中のリニューアルオープンを予定している宮城県美術館。注目は国内でも珍しい「見える収蔵庫」だ。 宮城県美術館「ヴィジブル・ストレージ」のイメージ図 提供=宮城県 1981年に開館した宮城県美術館が、2025年度中のリニューアルオープンに向けて改修を進めている。 同館は近代建築の巨匠・前川國男によるモダニズム建築だが、開館から35年が経過し、施設や設備の老朽化が著しく進行していた。そんななか、リニューアルの方向性について示した「宮城県美術館リニューアル基構想」を2017年3月に、リニューアルの実現に向けて具体的内容を示す「宮城県美術館リニューアル基方針」を18年3月に策定。19年には移転案も出たが、その後、現存の美術館を改修する方向が固まった。 今回のリニューアルで大きな注目は、収蔵品を可視化する「

    「見える収蔵庫」が宮城県美術館に誕生へ。2025年度のリニューアルオープン目指す
  • 飯山由貴がイスラエルのパレスチナ侵攻とスポンサーの川崎重工に抗議。国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」記者内覧で

    飯山由貴がイスラエルのパレスチナ侵攻とスポンサーの川崎重工に抗議。国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」記者内覧で国立西洋美術館で明日開幕する、「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」の記者向け内覧で、参加作家の飯山由貴がイスラエルのパレスチナ侵攻ならびに同館スポンサーの川崎重工への抗議を行った。 展開された垂れ幕 今年開館65周年を迎える東京・上野の国立西洋美術館で明日開幕する、「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」。同展参加作家の飯山由貴が、3月11日に実施された記者向け内覧の会場にて、イスラエルのパレスチナ侵攻と、それに加担する企業としての川崎重工へ抗議行動を行った。 抗議する飯山由貴 担

    飯山由貴がイスラエルのパレスチナ侵攻とスポンサーの川崎重工に抗議。国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」記者内覧で
  • スミソニアン博物館の門外不出の文化財を高精細で。複製品展示を京都・建仁寺で開催

    スミソニアン博物館の門外不出の文化財を高精細で。複製品展示を京都・建仁寺で開催京都・大山建仁寺でスミソニアン国立アジア美術館が所蔵する門外不出の日美術の複製を展示する特別展「スミソニアン国立アジア美術館の名宝 ~高精細複製品による里帰り~」が開催される。会期は10月13日~11月3日。 俵屋宗達筆 扇面散図屏風 Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Gift of Charles Lang Freer, F1900.24 特定非営利活動法人京都文化協会とキヤノンが、京都・大山建仁寺で特別展「スミソニアン国立アジア美術館の名宝 ~高精細複製品による里帰り~」を開催する。会期は10月13日~11月3日。 展は米国のスミソニアン国立アジア美術館の開館100周年イベントと連動したもの。同美術館の所蔵

    スミソニアン博物館の門外不出の文化財を高精細で。複製品展示を京都・建仁寺で開催
    egamiday2009
    egamiday2009 2023/12/14
    “ガラスケースなしでの展示や写真撮影が可能。作品が描かれた当時を彷彿とさせる寺院内という環境で作品鑑賞”
  • 「門外不出」、スミソニアン国立アジア美術館の日本美術。高精細複製の意義とは

    「門外不出」、スミソニアン国立アジア美術館の日美術。高精細複製の意義とはワシントンD.C.にあるスミソニアン国立アジア美術館が同館開館100年を記念し、キヤノン、京都文化協会とともに所蔵する日美術の名品の高精細複製品を制作。京都の建仁寺で披露した。会期は11月3日まで。 文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 展示風景より、池田孤邨の《紅葉に流水・山景図屏風(表面)》(19世紀)の高精細複製品 「門外不出」の名品を高精細で複製 ワシントンD.C.にある国立アジア美術館、同館開館100周年を記念し、京都・建仁寺である展覧会を開幕させた。 建仁寺 「スミソニアン国立アジア美術館の至宝〜高精細複製品による里帰り」と題されたこの展覧会は、その名の通り国立アジア美術館が所蔵する日美術の優品の高精細複製品を展覧するものだ。このプロジェクトは、キヤノンと京都文化協会が行っている文化財の継

    「門外不出」、スミソニアン国立アジア美術館の日本美術。高精細複製の意義とは
  • シリーズ:これからの美術館を考える(4) 「学芸員」という概念を解体しよう

    シリーズ:これからの美術館を考える(4) 「学芸員」という概念を解体しよう5月下旬に政府案として報道された「リーディング・ミュージアム(先進美術館)」構想を発端に、いま、美術館のあり方をめぐる議論が活発化している。そこで美術手帖では、「これからの日の美術館はどうあるべきか?」をテーマに、様々な視点から美術館の可能性を探る。シリーズ第4回は、東京国立近代美術館や国外の美術館で数々の展覧会を手がけてきた同館主任研究員の保坂健二朗。 文=保坂健二朗 東京国立近代美術館 「学芸員」はオールラウンドプレイヤーか? ここでリーディング・ミュージアム構想の是非はあえて問わない。正直なところ私は、あれを読んでむしろ、外部の門外漢があのような意見を言いたくなるような雰囲気を日の美術館が持ってしまっているということなんだと、そしてそのような雰囲気が生まれることを許してきた体制について、自分も含めて関係者は

    シリーズ:これからの美術館を考える(4) 「学芸員」という概念を解体しよう
    egamiday2009
    egamiday2009 2023/07/10
    “美術館は、学芸員と事務方というたったふたつの職種によって構成されている組織であるという認識…是正するべく、美術館は、多種多様な職種を包含する楽しい組織なのだというアピールを対外的にしていくべき”
  • 博物館の持続可能性とウェルビーイングを考える。日本博物館協会とICOM日本委員会がシンポ

    博物館の持続可能性とウェルビーイングを考える。日博物館協会とICOM日委員会がシンポ「国際博物館の日」(5月18日)にあわせ、5月21日に国立科学博物館で開催された国際博物館の日シンポジウム。「博物館と持続可能性,ウェルビーイング」をテーマに行われた今回のシンポジウムで語られたこととは? 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 国立科学博物館で行われたシンポジウムの様子 博物館はウェルビーイングに寄与できるのか? 毎年5月18日の「国際博物館の日」。これは博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(国際博物館会議:世界各地の美術館・博物館関係者4万人以上が加盟する、世界で唯一のグローバルな博物館組織)によって1977年に制定されたものだ。この国際博物館の日を記念し、ICOM日委員会は5月21日に国立科学博物館で国際博物館の日シンポジウムを開催した。 今年

    博物館の持続可能性とウェルビーイングを考える。日本博物館協会とICOM日本委員会がシンポ
    egamiday2009
    egamiday2009 2023/07/06
    “日本の博物館学芸員は、高い専門性を持つプロフェッショナルであるにもかかわらず、有期雇用など不安定な就労環境に置かれることも多い。「美術手帖」が2022年に学芸員を対象に実施した調査でも、業務量の多さやパ
  • 「どこにでもいる外国人」。第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展がテーマを発表

    「どこにでもいる外国人」。第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展がテーマを発表2024年に開催される第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展がそのテーマを「Stranieri Ovunque / Foreigners Everywhere(どこにでもいる外国人)」に決定した。 クレール・フォンテーヌ Foreigners Everywhere 2005 Photo by Studio Claire Fontaine. Copyright Studio Claire Fontaine. Courtesy of Claire Fontaine and Galerie Neu, Berlin 2024年4月20日〜11月24日に開催が予定されている第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展。そのテーマは「Stranieri Ovunque / Foreigners Everywhere(ど

    「どこにでもいる外国人」。第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展がテーマを発表
  • 解体された中銀カプセルタワービルのカプセル。サンフランシスコ近代美術館が収蔵へ

    解体された中銀カプセルタワービルのカプセル。サンフランシスコ近代美術館が収蔵へ黒川紀章建築の名作として知られていたものの、2022年に解体された銀座の「中銀カプセルタワービル」。そのカプセルの1基をサンフランシスコ近代美術館が取得した。 中銀カプセルタワービル 建築家・黒川紀章の代表作「中銀カプセルタワービル」。メタボリズム(新陳代謝)思想の建築として愛されてきたものの、昨年の4月に解体されたこのビルのカプセルのひとつを、サンフランシスコ近代美術館が取得した。 サンフランシスコ近代美術館 photo:Jon McNeal © Snøhetta 「中銀カプセルタワービル」は、古くなったカプセル(部屋)を交換することで半永久的に使用できる建物として設計されており、各カプセルは取り外すことを想定している。保存派オーナーと住人が中心となった「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」は、解体後

    解体された中銀カプセルタワービルのカプセル。サンフランシスコ近代美術館が収蔵へ
  • 日本の文化予算はなぜ少ないままなのか? 元文化庁長官に聞く

    文化予算はなぜ少ないままなのか? 元文化庁長官に聞く2023年に入り、東京国立博物館館長の緊急寄稿が世間をにぎわせた。高騰する光熱費を賄う予算すら下りない日文化行政を嘆くものだが、そもそもなぜ日文化予算は低空飛行なのか? 元文化庁長官で、現在は山梨県立美術館館長・石川県立美術館館長・多摩美術大学理事長を務める青柳正規氏に話を聞いた。 聞き手・文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 元文化庁長官で現在は山梨県立美術館館長・石川県立美術館館長・多摩美術大学理事長を務める青柳正規氏(多摩美術大学にて) 後塵を拝してきた「文化」 ──2023年初め、文春オンラインと『文藝春秋』において、東京国立博物館の藤原誠館長による緊急寄稿(「このままでは国宝を守れない」)が掲載され、広くミュージアムの運営が危機的であることが認知されました。この寄稿では、交付金が少ない、光熱費不足分の補正予算

    日本の文化予算はなぜ少ないままなのか? 元文化庁長官に聞く
    egamiday2009
    egamiday2009 2023/04/03
    “彼はもともと文部事務次官(2018年に就任。21年まで同職)として文化行政に携わってきた人物。自分が文科省にいたときに文化予算を増やせばよかったでしょう”
  • 国立アートリサーチセンターが設立。その機能と役割とは?

    国立アートリサーチセンターが設立。その機能と役割とは?文化庁は独立行政法人国立美術館の新たな組織として、「国立アートリサーチセンター」の設立を発表した。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 左から逢坂恵理子(独立行政法人国立美術館理事長)、片岡真実(国立アートリサーチセンター長)、都倉俊一(文化庁長官) 7つの国立館(東京国立近代美術館、国立西洋美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブ、国立工芸館)を所管する独立行政法人国立美術館。ここに、「国立アートリサーチセンター」が3月28日に設立する。 センター長に片岡真実。4つの事業を推進 同センターの組織は独立行政法人国立美術館の部内に位置し、九段下にオフィスを置く。常勤職員は26名。23年度の予算規模は8.5億円だ。事業には「アートをつなげる、深める、拡げる」をキーワードに、「美術館コレクションの

    国立アートリサーチセンターが設立。その機能と役割とは?
    egamiday2009
    egamiday2009 2023/03/22
    “「海外への発信・国際ネットワーク」は、日本人アーティストの海外でのプレゼンスを高めるために支援”
  • 「世界の美しい図書館」にはこんな本もあった。多摩美の図書館から届いたブックリスト

    「世界の美しい図書館」にはこんなもあった。多摩美の図書館から届いたブックリスト全国の美大図書館司書による選書を紹介する「美大図書館の書架をのぞく」シリーズは、アートをもっと知りたい、アートもも大好きという読者に向けた連載企画。第1回目の今回は、「世界の美しい図書館」としても知られる多摩美術大学図書館におすすめのを聞いた。 多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)外観 撮影=望月花妃 全国の美大図書館の司書から届いた選書で構成される「美大図書館の書架をのぞく」シリーズ。アートをもっと知りたい、アートもも好きな読者に向けた新連載の第1回目となる今回は、東京五美術大学のひとつでもある多摩美術大学にフォーカスする。 多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)内観 提供=多摩美術大学図書館 多摩美術大学は、1935年に東京都世田谷区上野毛に創設された多摩帝国美術学校を母体とする美術大学。現在は上野

    「世界の美しい図書館」にはこんな本もあった。多摩美の図書館から届いたブックリスト
    egamiday2009
    egamiday2009 2023/02/26
    『創るためのAI』「単なる道具を超え、AIが生み出す「違和感」や人に与える「驚き」に注目してみることで、人の創作活動そのものをも見つめ直すきっかけになる一冊」
  • アートの実践の場としての古本屋。「コ本や」主宰・青柳菜摘インタビュー

    アートの実践の場としての古屋。「コや」主宰・青柳菜摘インタビュー2016年6月より活動するプラクティショナーコレクティヴ「コや honkbooks」。青柳菜摘(アーティスト)が主宰し、映像や書籍の制作、展覧会やイベントを企画するメディアプロダクションとして活動、拠点としてブックショップ兼オープン・スペースを運営してきた。同拠点が神楽坂に2回目の移転をするにあたって、主宰である青柳に、これまでの歩みや今後の展望について聞いた。 聞き手・構成=安原真広(ウェブ版「美術手帖」編集部) 池袋時代の「コや」店内にて、青柳菜摘 撮影=畠山直哉 ──プラクティショナーコレクティブを名乗る「コや」について、改めて主宰である青柳さんから説明いただければと思います。 コやは名前からわかるように「屋」としての一面が強く見えますが、古屋としての側面を持ちつつ、芸術の中でも気軽に発表できる場が少ない

    アートの実践の場としての古本屋。「コ本や」主宰・青柳菜摘インタビュー
    egamiday2009
    egamiday2009 2023/02/12
    「プラクティショナーコレクティブ」
  • ファーレ立川の岡﨑乾二郎作品の撤去問題とはなんだったのか

    ファーレ立川の岡﨑乾二郎作品の撤去問題とはなんだったのか撤去から一転、保存へと方針が転換されたファーレ立川にある岡﨑乾二郎の作品《Mount Ida ─イーデーの山(少年パリスはまだ羊飼いをしている)》(1994)。美術評論家連盟による保存の要望書を起草したひとりである東京大学教授の加治屋健司が、この問題を振り返る。 文=加治屋健司 保存が決まった岡﨑乾二郎《Mount Ida ─イーデーの山(少年パリスはまだ羊飼いをしている)》(1994) 昨年10月、ファーレ立川にある岡﨑乾二郎の作品《Mount Ida ─イーデーの山(少年パリスはまだ羊飼いをしている)》(1994)が撤去される計画が報じられた(*1)。今月12日、美術評論家連盟(以下、美評連)は、作品の保存に関する要望書を立川市長と株式会社高島屋代表取締役社長に送り、後日文面を公開した(*2)。私は、一会員として美評連に共同意見の

    ファーレ立川の岡﨑乾二郎作品の撤去問題とはなんだったのか
    egamiday2009
    egamiday2009 2023/02/10
    “都市が同じ姿にとどまることはなく…その際に、計画に関する情報を開示せずに、一方的に撤去を進めるのではなく、作家や美術関係者、そして作品を享受してきた市民に情報を提示したうえで議論を“
  • 『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン

    『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン世界中で高い人気を得ている日のマンガだが、その隆盛を支えてきたのはマンガ雑誌であった。記事ではマンガを語るうえで頻繁に取り上げられる物語や絵ではなく、とくにマンガ雑誌における「文字」の歴史がいかなるものであったのかを、『週刊少年ジャンプ』を例にひも解いていく。 聞き手・監修=岡正史(集英社) 文・構成=安原真広(ウェブ版「美術手帖」編集部) 歴代の『週刊少年ジャンプ』 いまやスマートフォンで見ることも多くなったマンガだが、世界中で高い人気を得るようになった日のマンガ文化をつくりあげてきたのはマンガ雑誌に代表される、紙でつくられたのマンガだった。月刊や週刊という刊行スピードで数百万部にも上るマンガ雑誌が印刷され、日全国の書店に届けられる。この世界的に見ても稀有なシステムが、日の多様なマンガ文化をつくりあげたことに

    『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン
  • 高騰する美術館の特別展料金。秋の入館料調査が示すもの

    高騰する美術館の特別展料金。秋の入館料調査が示すものコロナ禍以降、上昇傾向にある日の美術館・博物館の鑑賞料金。時には2000円を超えるような料金設定があるなか、その実態と背景を『日の博物館はなぜ無料でないのか?―博物館法制定時までの議論を中心に― 』の著者で博物館制度に詳しい瀧端真理子(追手門学院大学教授)が分析する。 文=瀧端真理子(追手門学院大学教授) (C)Unsplash コロナ禍以降、日のミュージアムの料金が上昇傾向にあり、時に2000円を超える入館料が発生するなか、美術館がこれまで以上に「遠い存在」になるのではないか──編集部からの問題提起を受け、国内美術館の料金(常設展、特別展)を調査してみた。 調査対象と手法 調査対象には全国美術館会議正会員406館(2022年6月2日現在)のなかから、各地を代表すると思われる111館を選んだ。選択が主観的であることはお許しいただきた

    高騰する美術館の特別展料金。秋の入館料調査が示すもの
  • なぜ「所在不明文化財」は生まれるのか? その原因を追う

    なぜ「所在不明文化財」は生まれるのか? その原因を追う国や都道府県が文化財に指定していながら、その所在がわからなくなっている美術工芸品、いわゆる「所在不明文化財」が全国に多数確認されている。なぜ、文化財は所在不明になってしまったのか? 所在不明な文化財はどのように見つけるのか? 文化庁の担当者に話を聞いた。 文=浦島茂世 文化文化財部美術学芸課編『国宝・重要文化財(美術工芸品)の所有者のための手引き』(2017)より。現在は担当部署名が文化文化財第一課と改められ、当該冊子の最新版も鋭意製作中だという 「所在不明文化財」とは? 所在不明文化財とは、文化庁による所在調査において「所有者が転居し,所有者も現物も確認できなかった文化財」、「所有者の死亡や,法人の解散等により,所在が確認できなかった文化財」、「盗難されて未発見の文化財(盗難届提出済み)」のことを指している。 2022年6月時点の

    なぜ「所在不明文化財」は生まれるのか? その原因を追う
  • 杉本博司による「本歌取り論」の展開。姫路市立美術館で「杉本博司 本歌取り―日本文化の伝承と飛翔」開催

    博司による「歌取り論」の展開。姫路市立美術館で「杉博司 歌取り―日文化の伝承と飛翔」開催杉博司による、自身の作家活動の原点とも言える写真技法を和歌の伝統技法である歌取りと比較する「歌取り論」。これを展開させる個展「杉博司 歌取り―日文化の伝承と飛翔」が、姫路市立美術館で開催される。会期は9月17日〜11月6日。 杉博司 月下紅白梅図 2014 ©Hiroshi Sugimoto 杉博司が展開する「歌取り論」をテーマにした個展が、姫路市立美術館で開催される。 「歌取り論」とは、杉は自身の作家活動の原点とも言える写真技法を和歌の伝統技法である「歌取り」と比較したもの。杉は「日文化の伝統は旧世代の時代精神を歌取りすること、つまり古い時代の感性や精神を受け継ぎつつ、そこに新たな感性を加えることで育まれてきたものであろう」「日だけでなく世界中の文化歌を

    杉本博司による「本歌取り論」の展開。姫路市立美術館で「杉本博司 本歌取り―日本文化の伝承と飛翔」開催
  • ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択

    ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択ICOM(国際博物館会議)が24日、プラハで開催された第26回大会においてミュージアムの新定義案を採択した。 ICOMが採択したミュージアムの新定義 1946年に設立された国際的な非政府機関「ICOM(International Council of Museums、国際博物館会議」。この第26回大会(プラハ)において、ミュージアムの新定義が採択された。 ICOMは、世界各地の美術館・博物館関係者4万人以上が加盟する、世界で唯一のグローバルな博物館組織。このICOMは3年に1度大会を開催しており、2019年には京都で日初の大会(京都大会)が開かれ、大きな注目を集めた。そのときに最大の焦点となったのが、ミュージアムの定義の改正だ。 ICOMのミュージアムの定義は、1946年に制定されたICOM憲章で初めて制定され、第2条において次のよ

    ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択
    egamiday2009
    egamiday2009 2022/09/09
    “博物館は、多様性と持続可能性を育む。倫理的、専門的に、そして地域社会の参加を得て運営されるものであり、コミュニケーションを図り、教育、楽しみ、考察、知識の共有のために様々な体験を提供する。”
  • 表現の現場におけるジェンダー不均衡が明らかに。「表現の現場調査団」による「ジェンダーバランス白書2022」が発表

    表現の現場におけるジェンダー不均衡が明らかに。「表現の現場調査団」による「ジェンダーバランス白書2022」が発表表現に携わる有志によって設立された「表現の現場調査団」が、団体の活動報告および現在進行中のジェンダーバランスについて調査を行った「ジェンダーバランス白書2022」を発表。8月24日に記者会見が行われ、美術、映画音楽などの各表現の現場におけるジェンダーバランスの不均衡が明らかになった。 「表現の現場調査団」会見より、左から同団体メンバーの荻上チキ、萩上チキ、田村かのこ、深田晃司、森ひかる、小田原のどか (ホンマエリはオンラインにて参加) 2020年11月に表現に携わる有志で設立された「表現の現場調査団」。現在は各分野における表現者や研究者などの16名で活動をしており、5年間の継続を前提に、表現の現場における様々な不平等を解消、ハラスメントのない「真に自由な表現の場を作る」ことを

    表現の現場におけるジェンダー不均衡が明らかに。「表現の現場調査団」による「ジェンダーバランス白書2022」が発表
    egamiday2009
    egamiday2009 2022/09/07
    “美術系学生の男女比率は男性26.5パーセント、女性73.5パーセントと女性比率が高いいっぽうで、指導する側の教授の割合は男性教授80.8パーセント、女性教授19.2パーセントと極めて女性比率が低い”
  • 文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表

    文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表25回にわたり続いてきた文化庁メディア芸術祭が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 文化庁メディア芸術祭の企画展「AUDIBEL SENSES」(2022、表参道ヒルズ)展示風景より、歴代受賞作品の紹介パネル 今年、第25回の開催をむかえる「文化庁メディア芸術祭」が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門でその年の優れた作品を顕彰し、展示等の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合祭として開催されてきた文化庁メディア芸術祭。 1997年度の初開催以来、優れたメディア芸術作品を募集・顕彰するとともに、受賞作品の展示や上映、シンポジウム等の関連イベントを実施してきた祭が、次年度の作品募集を行わないとウェブサイトにて発表した。今後の動向については未発表。 なお、先年度募集の作品

    文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表