2005年11月,チュニジアで世界情報社会サミットが開かれる.サミットの重要なテーマの一つに,インターネット社会の中での情報共有があげられている.その中でウェブ利用ができる情報に「コンテンツ」に関する話がある.発展途上国では,インターネット上のコンテンツは「自由」(著作権に関係なくかつ無料で)に使えるべきという意見が大勢を占める.それに対して出版業界やインターネットプロバイダは,コンテンツを使ってビジネスをやろうとしているため「自由な」利用に対して反発している. 博物館のコンテンツは,有料で売られている場合が多い.最近では,絶版図書を電子出版にて行う有料復刻が盛んになっている.しかし,公文書館が持っているアーカイブ(公文書等の歴史資料)は,自由に無料で誰でも見られることを原則とするパブリックドメイン(公共財)と見なされる. 一般的にアーカイブというと,塵の積もった古書・古文書(こしょ・こも