素朴な感想は次の通り。まず「安く買うことはお客様に失礼」という価値観を共有できない。次に「適正な価格で売る」の「適正」が恣意的なものであることへの認識が欠けている点が気になる。それから「高く買い入れて売る機会を失っている状態に憤りを感じ」るというのがよくわからない。 古書の価値について。「古書を売る」というのが紙の本という特定メディアに依存した商業形態である以上、電子書籍の登場によって古書の価格が落ちるのは市場原理から考えて必然。古書の内容を求める需要が電子化により満たされてしまうのだから。だから価格低下も必然。そこを受け入れたくないということになると、電子書籍を排斥するか資本主義経済を革命するかという話になってくる。どっちも無理なら「受け入れたくない」ということについて精査するほかない。 「(紙の)本がいいか/電子化された本がいいか」という議論がなされているけど、これは飛躍。そこまで話を
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