カニ殻からプラスチック 京大、ディスプレー応用も カニやエビの殻を使い、柔らかい透明のプラスチックを作製することに、京都大のチームが成功し、21日発表した。テレビなど次世代有機ELディスプレーなどに応用が期待できるとしている。 まず薬剤で炭酸カルシウムとタンパク質を除去した粉末のカニ殻を水に混ぜ、ろ過して厚さ100~200マイクロメートルの白い紙のようなシートを作った。このシートに透明アクリル樹脂を浸透させると、樹脂が補強され、白いシートが透明になった。 カニ殻の繊維は人工のナノ繊維よりも細く、太さが均一なためシートの透明度が上がるという。エビ殻でも同じ成果が得られた。