鹿児島県鹿屋市の嶋田芳博市長が21日、大船渡市役所を訪れ、義援金1千万円の目録を戸田公明市長に手渡した。義援金は匿名の男性が鹿屋市役所に現金で持ち込んだもの。同市が震災で支援してきた大船渡で、子供たちのために活用される予定だ。 鹿屋市によると、野球帽を目深にかぶった男性が16日昼、市役所受付に「市長に手渡して」と紙袋を託して去った。中に現金と「東北の被災地の方へ渡して下さいませんか」と記された手紙があった。寄付先は「(市長の)独断と裁量で」と書かれていた。 鹿屋市は震災後、肝付町など近隣の3市5町と「復興支援チーム」を結成。肝付町が、同じ宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設があった縁で、大船渡市などと「銀河連邦」を結成していた関係から、大船渡市に職員を応援派遣していた。その延長で今回も、寄付先に選んだ。 大船渡市では3小中学校が津波で全壊しており、嶋田市長は「子供たちの図書を買って