世界最古のマイルカ「エオデルフィス・カバテンシス」の想像図(ロバート・ボゼネッカー氏によるイラスト。古脊椎動物学会提供) 早稲田大や秋田大などの研究チームは2日、過去に北海道新十津川町で発見されたイルカの頭骨の化石を再調査した結果、少なくとも850万年前の世界最古のマイルカ科の化石であることが分かったと発表した。これまではイタリアで発見された530万年前の化石が最古とされていた。 チームは、このイルカの学名を「(新十津川町周辺を示す)樺戸地域から産出した暁のイルカ」という意味の「エオデルフィス・カバテンシス」と名付けた。 この化石は、昭和36年以前に発見され、52年にマイルカ科スジイルカ属として記録されたが、骨の形などから疑問が持たれていた。チームは、文献調査でこの化石があった地層の年代が、850万~1300万年前であることを確認。化石のクリーニング作業をやり直して骨の形を詳細に調べ、他の