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「異次元の金融緩和」はなぜ失敗に終わったのか? 歴史的経験から
経済史の世界では、金融政策に関する様々な面白いトピックがある。 シニカルな名言を沢山残した米国の伝... 経済史の世界では、金融政策に関する様々な面白いトピックがある。 シニカルな名言を沢山残した米国の伝説的な経済学者、ジョン・ケネス・ガルブレイスが、例えばミルトン・フリードマンのマネタリズム(通貨主義)を皮肉った言葉などは、是非とも紹介する価値があるだろう。 たしか1976年にいわゆる「ノーベル経済学賞」(正確には、アルフレッド・ノー-ベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞)を受賞したフリードマンだが、1979年頃からイギリスとアメリカ合衆国で試みられるや、彼の唱えた金融政策がすぐに大失敗に終わってしまったことが明らかとなったことがあった。 私は、まだ大学院で経済学研究をはじめたばかりのことであったが、当時の日経新聞に誰だか名前は忘れたがある大学の教授が貨幣数量説を支持し、解説する文章を書いていたのを帰省中の電車の中で読んだことを思い出す。 さて、フリードマンの貨幣数量説によれば、貨幣は中立的
2016/10/21 リンク