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永久機関の夢を見る青空文庫
青空文庫は、インターネットを利用した電子図書館である。著者の死後50年を経て著作権の切れた作品を電... 青空文庫は、インターネットを利用した電子図書館である。著者の死後50年を経て著作権の切れた作品を電子化して公開しており、著作権者が無償の公開に同意した「新しい」作品へのアクセスも提供している。収録作品は、2001年末で、およそ1700を数える。 青空文庫を準備した設立呼びかけ人は、開設から間もない時期に、「最小限の組織化」を念頭において事務局体制を構え、以降、世話役として運営の舵取りを担ってきた。この枠組みのもとで、多くの作業協力者を得て、文庫は想定をはるかに越えた規模の成果を上げた。だがその一方で、事務局には、大きな作業負担がかかり続けた。2001年、事務局の疲労は限界に近いところまで深まった。 こうした状況への、常識的な対応策の一つは、事務局の強化だろう。だが、そうした道を選ぶ代わり、青空文庫は、事務局の壁を壊すことで、突破口を開こうと試みている。有限の人的資源で担ってきた事務局業務を