リーマンショックを知らない浮かれた投資家たちにパウエル議長が鉄槌を下した（金融日記 Weekly 2022/8/19-2022/8/26） : 金融日記

先月末に行われた連邦公開市場委員会（FOMC）では、パウエル議長が景気後退や株式市場のクラッシュを恐れたのか、必要とあれば利上げペースを落とすこともあるとほのめかしたところ、市場は驚くほど楽観的となった。株式市場は上昇に転じ、ビットコインなどの暗号資産も大きく上昇した。現在、株式市場に参加している多くの投資家たちが、2008年から2009年にかけて起こった世界同時金融危機（Global Financial Crisis、日本ではリーマンショックと呼ばれる）を知らず、とにかく下がった時に買っておけば儲かった記憶しかない。最近では、ゲームストップなどのミーム株（＝個人投資家たちが冗談で買いまくり実際に日本のトップ企業より大きな時価総額になっているつぶれそうな会社の株）まで再び上昇していた。 ●パウエル議長がハト派「転換」と市場は早合点か FRBウオッチャー https://www.bloomb