小記事：鳴鳥の歌とヒトの言語の遺伝的類似:科学ニュースの森

2013年02月17日 小記事：鳴鳥の歌とヒトの言語の遺伝的類似 鳴鳥はどのように歌を覚え、ヒトはどのように言語を覚えるのだろうか。デューク大学のErich Jarvis博士らによって、それらにはとても似た遺伝子の活性が関わっていることが分かった。彼らがヒトと鳥の脳内の遺伝子生成物を調べたところ、ヒトの言語に関わる物質とキンセイチョウやセキセイインコのような鳴鳥の歌に関わる物質がとてもよく似ていたが、ハトやウズラなどにはそのような物質の生成は見られなかった。 またJarvis博士らは過去に、鳴鳥には脳前部と脳幹の神経細胞に特有の連結が見られることを発見していた。これらは、マウスが繁殖期に発する超音波やヒトが言語を学ぶときにも同様に現れる。これらの研究結果からJarvis博士は、脳の原始的な部位がどのように鳥やヒトの発生学習に関わっているのかという理論を構築している。 元記事： Roots