小熊英二『社会を変えるには』（講談社現代新書） ６点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

8月29 小熊英二『社会を変えるには』（講談社現代新書） ６点 カテゴリ:社会６点 東日本大震災以後、原発再稼働反対のデモを筆頭にさまざまなデモや社会運動が起こっています。そうした動きに対して「デモなんて無意味」、「政治家を味方につけなきゃしょうがない」といった声がありますが、この本ではそういった社会運動の意味と歴史、そしてその方法論が説明されています。 著者は『〈民主〉と〈愛国〉』、『1968』などの著作で有名な社会学者の小熊英二。先日、原発再稼働反対デモの代表者が野田首相と対話をした時に、デモ側の代表としてTVに映っていましたし、今、この手の本の書き手としては最適の一人だと思います。 ただ、この本の内容はそういった社会運動論の枠組をはるかに超え出てしまっていて、正直なところ分厚すぎ。社会運動論どころか西洋思想史を初めから辿りなおすような構成になっていまして、500ページを超えるボリュー

[kaikaji]

「確かに最低賃金制度を批判する経済学者はいますけど、労働者の賃金自体が低いほうがいいと考える経済学者はそんないないですよね。」ええ、いないと思います。

[shinichiroinaba]

これも酷評と言わんがかなり厳しいな。10点満点で6点。