忠臣蔵のドラマツルギー - 内田樹の研究室

モーリス・ベジャール振り付けの「ザ・カブキ」のパリ公演のためのパンフレットに「どうして日本人は忠臣蔵が好きなのか」について書きました。 まず日本語で書いて、それを一文ごとにフランス語に置き換えるという作業をしました。 うまくフランス語が思い出せない言葉は日本語を書いている段階ですでに抑制されるので、ふだん日本語で書くときとはかなり違う文体になります。 結論も「フランス人向き」にアレンジしてあります。 この夏パリに行って、バレーを見る機会があったら、パンフレットぱらぱらとめくってみてください。 忠臣蔵のドラマツルギー La dramaturgie de “Chusin gura” 日本では、毎年暮れになると、どこかのＴＶ局で『忠臣蔵』の映画かドラマが放映される。『忠臣蔵』に題材にした新作映画も飽くことなく製作され続けている。外国人の眼からは、定期的に『忠臣蔵』を見るという行為は、日本人が国民

[nekotuna]

忠臣蔵の一番のポイントがあのシーンというのは面白いと感じるが…結論が極めて日本的な日本人論のようにも思える。

[laislanopira]

決定的な立場にある主人公が何を考えているのかわからない。周囲はみなその意思をあれでもないこれでもないと憶測する。そして最後にそいつが立ち上がるカタルシス

[myogab]

安倍という虚無によって忖度政治のパフォーマンスが最大化してしまう～的な。破滅への道やな。オウムの麻原や、リーダー不在な左翼の総括とかも。不安の求心力。非実在の実在感の現出。最大公約数の追求の帰結…

[Domino-R]

せっかくはじめに日本語で書いてるならちゃんとバレエと書こう。/考えてみれば赤穂藩つー組織全体の負うべき責任というか恥を、全部個人（47人の）でおっかぶるという話なのよねアレ。

[anmin7]

最後でずっこけた

[gabill]

漫画で言うと『AKIRA』とか？アキラのモデルは子供時代の徳仁親王だったらしい。 https://i1.whakoom.com/large/09/3d/5f2c0740abb742d7be83cc734afaa7ab.jpg

[gryphon]

こんな前提条件で論じていいんだろうか→“絶対にカットされない場面がある。 それは「大石内蔵助／大星由良之助の京都の茶屋での遊興の場面」”

[kagakaoru]

大石内蔵助を演じる役者には絶対に譲れない役作り条件が課されている。それは「何を考えているのか、わからない男」であることである。『忠臣蔵』というのは「不安」のドラマなのである。

[kkbt2]

「中心が虚であるときにパフォーマンスが最大化するように日本人の集団が力動的に構成されている」

[namisk]

そういう切り口で考えたことなかったが、説得力ある。面白い。

[fijixfiji]

「「全権を握っている人間が何を考えているのかわからない」とき日本人は終わりのない不安のうちにさまざまな解釈を試みる。」

[fragilee]

中心が虚であるときにパフォーマンスが最大化するように日本人の集団が力動的に構成されている。たぶんそういうことなのだ。

[mhkj2]

前に「国分寺建立の詔」を拝読した時、政治の形はこの頃と今と基本的に同じなんだと思いました。相当大変だったみたいですが偉業を達成させたコトが、今は逆に壊す方向に作用している様に見えます。ナゼなんでしょう

[mak_in]

フランス語にするための原稿、とあったので、読みやすいかと思ったら、話の全体像は分かるが細部が理解できなかった。毎回ブログを読んでもいまいち理解できないのは、僕の頭がゆるいせいなのか。

[sophie525]

「全権を握っている人間が何を考えているのかわからない」とき日本人は終わりのない不安のうちにさまざまな解釈を試みる。そのときに、日本人の知性的・身体的なセンサーの感度は最大化し、想像力はその限界まで突き

[D-S-C-H]

忠臣蔵のドラマツルギー