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朴先生からのご質問シリーズ、最終便「学知について」 - 内田樹の研究室
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朴先生からのご質問シリーズ、最終便「学知について」 - 内田樹の研究室
第二番目の質問は、内田先生が学者としていままで創り上げられた「学知」などがありましたら教えて頂け... 第二番目の質問は、内田先生が学者としていままで創り上げられた「学知」などがありましたら教えて頂ければ幸いです。 さあ、これが最後の質問ですね。これもまた、日本のメディアから一度も訊かれたことのない問いです。せっかくの機会ですので、真剣にお答えすることにします。 僕が長期にわたって専門的な訓練を受けたのは、20世紀のフランスの文学・哲学の研究と、武道(合気道)の二つの領域です。この二つについては「それでご飯が食べられるくらい」の訓練は受けてきました。 フランス文学・哲学についての業績はレヴィナス三部作(『レヴィナスと愛の現象学』、『他者と死者』、『レヴィナスの時間論』)と『前―哲学的』に収録されたいくつかの学術論文があります。『私家版・ユダヤ文化論』も長年にわたる思想史研究の成果ですから、学術的業績にカウントしてよいと思います。助手時代から書いた学術論文はその多くがそのあと単行本として出版さ