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ヴァナキュラー建築とは何か(『驚異の工匠たち』の読書感想文1) - ベルリン・レター・パート 2
驚異の工匠たち―知られざる建築の博物誌作者: バーナード・ルドフスキー,渡辺武信出版社/メーカー: 鹿島... 驚異の工匠たち―知られざる建築の博物誌作者: バーナード・ルドフスキー,渡辺武信出版社/メーカー: 鹿島出版会発売日: 1981/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るI.バーナード・ルドフスキーは、1964年のMOMAでの展覧会とそのカタログ『建築家なしの建築』によって、ヴァナキュラーという概念を世に知らしめた。その13年後に発表された『驚異の工匠たち』はヴァナキュラー建築を系統的に分析した大著である。洞窟、動物の建築、古代モニュメント、移動建築などの切り口で、豊富な図面と共に描かれるヴァナキュラー建築は生き生きとして見飽きることがない。 ところで、「ヴァナキュラー」とは、いったい何であろうか。識者によると、近代におけるヴァナキュラーの概念は建築分野からはじまったという*1。ルドフスキーは、まさにヴァナキュラーの生みの親、というわけだ。しかし、日本語でしばしば「風土
2013/02/07 リンク