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メディアのなかで自分を見失う料理 - ザ大衆食つまみぐい
気どるな、力強くめしをくえ!「大衆食堂の詩人」といわれた、後期高齢ステージ4癌男、エンテツこと遠... 気どるな、力強くめしをくえ!「大衆食堂の詩人」といわれた、後期高齢ステージ4癌男、エンテツこと遠藤哲夫のブログ。 江原恵さんの著書に『辰巳浜子 家庭料理を究める』がある。リブロポート、シリーズ民間日本学者の28、1990年刊行。江原さんは、辰巳浜子の娘さんの芳子さんにも取材して、これを書いている。辰巳浜子さんは、かつて1960年前後からNHKの「きょうの料理」などで活躍した人だが、当時は料理学校やプロの料理人が「料理の先生」であったなかで、めずらしく主婦から「料理研究家」になった人だ。 この本の脇のおもしろさは、ただの一人の主婦がメディアに登場し本を出版するようになるにしたがい、変わっていくところだ。 辰巳浜子さんの出版デビュー作である1960年『手しおにかけた私の料理』と、それから10年以上過ぎた1973年『料理歳時記』を、江原さんらしく詳細に比較検討している。そして「しかし料理家として
2006/04/25 リンク