クルーグマン「実業 vs 経済学」（2014年11月2日）

この月曜のコラムは，日銀の新たな緩和に言及して，これを歓迎する一方，この対策が 5対4 の僅差で承認されたことを指摘し，反対した審議員が実業界寄りの人たちであることに注目している． Paul Krugman, "Business vs. Economics," The Conscience of a Liberal, November 2, 2014. ▼ 冒頭2パラグラフを対訳で見てみよう： 東京にて――アメリカの連銀に相当する日本銀行が，このところデフレ終焉に向けて大いに対策を進めている．デフレは，20年近くにわたって日本経済を苦しめてきた．日銀の対策には，たくさんお金を刷ったり，もっと大事なこととして，2パーセント目標に達するまでずっとお金を刷り続けると投資家たちに確信させる試みがふくまれる．当初，こうした対策はうまく行っているように見えた．ところが，もっと最近になって，日本経済は勢

[maturi]

経営者は従業員をリストラできるけど国は国民をリストラできないというのを

[Baatarism]

クルーグマンも経済学者が追加緩和賛成派、民間企業出身者が反対派という状況を、きちんと分かっていたんですね。アメリカでもそういう傾向があるようですね。

[R2M]

　http://www.earningmoney.jp.net/entry/2014/07/17/024404

[emiladamas]

”彼らは実業人たちの意見を却下して，中央銀行を運営してきた．企業経営なんて一度もやったことないけれど，経済理論と経済史を熟知している人たちの指導下で，こうした国々の中央銀行は危機に善処してきた”

[yojik]

"「国は企業とはちがう」","企業の立て直しでは，賃金や支出のカットが打つべき対策になる","その発想で不況の経済を立て直そうとすると","現実問題をいっそう悪化させてしまう","現実問題とは，需要不足だ"

[Cald]

“ここ日本では，賢慮とされる通説が優勢になれば，デフレとの戦いはほぼ確実に失敗する．でも，通説とちがう見解が実業界のリーダーたちの本能に対して，勝利を収められるだろうか？ 「チャンネルはそのままで．」

[cybo]

アカギの雀鬼っぷりを見て、雀荘経営をオファーする的な。 > 実業界で大成功してる人たち // 日本は左派までこんな発想だから参っちゃう。 // 結びは流石に鋭いなぁ。黒岩コンビの誕生も僥倖にすぎない。

[bn2islander]

何をもって日銀が正しいとしているのかはこの翻訳だけでは不明ではあるかな。どちらかというと緊縮批判の意味合いが大きいか

[undercurrent]

「近年の経済危機で，連銀やイングランド銀行はかなりうまく乗り切ってきた．そこで指揮者をやったのは，ベン・バーナンキ，ジャネット・イェレン，マーヴィン・キングといった大学人たちだ．」

[maeda_a]

「ここ日本では，賢慮とされる通説が優勢になれば，デフレとの戦いはほぼ確実に失敗する．」