ホンネの資産運用セミナー | 自分らしさ過剰社会と下流社会

「自分らしい生き方」「自分らしい仕事」「仕事で自己実現」。就職・転職雑誌や広告にはそんなメッセージがあふれている。しかし、そんなニーズに比例して、「個性」や「創意工夫」が求められる仕事は減っているのではないだろうか。 漫画「ドラゴン桜」は、こんな「自分らしさ」過剰社会を素直に批判した作品だ。主人公の桜木はこんなことを言う。「ナンバーワンにならなくていい、オンリーワンになれだぁ？ふざけるな。オンリーワンって言うのはその分野のナンバーワンだろうが」。三浦展著「下流社会」では、データを用いて、「自分らしさ」を追及している人の多くが、低所得階層で、生活満足度も低いことを指摘している。 そもそも、あらゆる仕事はニーズに合わせて変化するものだ。つまり、仕事では、顧客満足を最大化することが求められる。こういう基本構造の中で、仕事で自己実現をすることは本当に大変なことで覚悟と能力と日々の努力が求められ