富士と生きる：世界文化遺産候補の風景／１ 未来と伝統育むすそ野（その１） ／静岡 （毎日新聞） - Yahoo!ニュース

「富士山」−−。この響きに私たちは特別な思いを抱く。多くの人を魅了する一方、活火山として時に牙をむくその存在は、信仰の源泉となり、泰然たる美しさで多くの芸術も生み出してきた。世界文化遺産として登録を目指す動きが本格化する中、関わりのある人たちの姿を追いながら、私たちにとって富士山とは何かを改めて考えていきたい。 ◇「なでしこ予備軍」新天地でのびのび 原発事故で福島から移転−−御殿場・裾野 富士山頂から２０キロ離れた裾野市のサッカー練習場。プレーを指示し合うきびきびした声が飛び交う。昨年の１２月半ば、女子サッカーの将来を担うＪＦＡアカデミー福島の選手たちがボールを追い、広いグラウンドを走り回っていた。 彼女たちは、昨年３月１１日に起きた東日本大震災による福島第１原発事故で福島県を逃れ、この場所に新天地を求めてきた。山頂に雪をいただいた富士山が、彼女たちを包み込むように雄大な姿を見せてい

[news_creeper]

富士と生きる：世界文化遺産候補の風景／１　未来と伝統育むすそ野（その１）　／静岡