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マッド・サイエンティスト烈伝
マッドサイエンティスト、一口にそう言っても、そこには二種類の人間が含まれるように思われます。 そ... マッドサイエンティスト、一口にそう言っても、そこには二種類の人間が含まれるように思われます。 その一つは、ごく普通の人間がマッドサイエンス、すなわち常軌を逸した科学の領域に踏み込んでしまった場合です。彼らは向学心に燃えたり、名誉・金銭といった世俗的な欲望に目が眩んだりして自分の良心を麻痺させ、結果としてとんでもない事態を引き起こしてしまうのです。そして、そうなって初めて自分のしたことの恐ろしさに気付いてうろたえ、あるいは逃げ出し、あるいはそれを解決しようとして自滅したりするのです。このタイプの例としては、フランケンシュタイン男爵や、ジキル博士、わが国では芹沢博士などが挙げられるでしょう。 もう一つの方は、マッドでなおかつサイエンティストというものです。しかもこの場合、サイエンティストの方がメインでなくてはなりません。すなわち、独自の確固とした論理を持ち、いかなる狂気であろうとも