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「現地人と誤解され…」「知らない言語の翻訳を引き受けて…」25以上の言語を学んだノンフィクション作家の“途方に暮れた”語学体験 | 文春オンライン
『語学の天才まで1億光年』(高野秀行 著)集英社インターナショナル ノンフィクション作家である著者は... 『語学の天才まで1億光年』(高野秀行 著)集英社インターナショナル ノンフィクション作家である著者は、ムベンベという謎の怪獣を探しにコンゴへ出かけたり、ケシ栽培を体験するため東南アジアの麻薬地帯に潜入したりしてきた。本書はその中でも、とくに語学に焦点を当てながらまとめたものである。 新しい言語を学ぶのが大好きな著者だから、今回も「語学愛」に満ち溢れているはず。その気持ちはわかるのだが、いかんせんわたしとは目指す方向が違う。旧ソ連・東欧を追いかけてきた者にワイルドな地域での過激な体験がどこまで理解できるか、読み始める前は一抹の不安があった。 ところが読み進めてみると、これが共感の連続なのである。たとえばロクに知らない言語の翻訳を引き受けて四苦八苦する。現地で会った日本人から現地人と誤解されて日本語を誉められる。大学で教えるときにはネクタイを締めていたことまで同じだ。自分もまた、そうでもしなけ
2022/10/25 リンク