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「象徴」天皇を作り上げた今上天皇の意思とは?
8月8日午後3時、天皇陛下は「象徴としての務め」に関して約11分にわたる異例のビデオメッセージを公表さ... 8月8日午後3時、天皇陛下は「象徴としての務め」に関して約11分にわたる異例のビデオメッセージを公表された。その波紋は時と共に、社会の各方面に広がっている。 82歳の陛下は、「身体の衰えを考慮する時、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなる」と目下の懸念について述べた後、公務の縮少や皇太子による摂政などの代案に対しては「地位と活動は一体」が持論の陛下らしくこれを否定し、「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことを念じる」と話された。 国民への語りかけ つまり、自らが元気なうちに譲位したい、「生前退位」はできないものだろうか、という国民への語りかけである。 陛下が「退位」という言葉を使わなかったのは、使えば「国政に関する機能を有しない」と規定した日本国憲法に抵触する恐れがあるせいだ。だがメッセージには、「それでも言わねば」という切実性が込められていた。 な