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南海浄土へ 帰らぬ船出 補陀洛山寺の渡海船(もっと関西) - 日本経済新聞
こんな小舟で大海原に放り出されるのか――。誰もがそう思うに違いない。補陀洛(ふだらく)山寺の境内で... こんな小舟で大海原に放り出されるのか――。誰もがそう思うに違いない。補陀洛(ふだらく)山寺の境内で展示する「補陀洛渡海船」の全長は、わずか6メートルほど。かつてこの寺の住職は60歳ごろになると、帰らぬ旅へと船出した。目指したのは南方海上の観音浄土。補陀洛渡海と呼ばれた習わしだ。甲板の小さな船室を四方から鳥居が囲む。内部は大人が横になるのがやっとの広さだろう。渡海僧は30日分の食料と灯油だけを携
2020/10/30 リンク