世界で一番小さな海。 - kananaka's blog

物語はいつも、呆気ないほど微小なかすり傷から始まるものだ。けれど、それが本当にただの＜擦り傷＞か、あるいは癒えかけた＜古傷＞の疼きか、それとも真皮に達する新たな＜深手＞であるか知るのには、少しの時間が必要である。少なくとも私の場合は、そうだった。幼いときから、今になるまでずっと変わらずに。今宵、ここにしたためるエピソードにおいても、それは同じ。深夜の緊急連絡を受けたとき、私は不謹慎にも「あら、終に…」と小さな笑い声すらあげたのだから。 そのとき私は、熊猫（ぱんだ）柄のダンボールが堆積する深山の奥で草臥れ果て*1、折しも発掘した一冊の句集を読み耽っていた。タイトルは『癌め』（江國 滋、角川書店 (1999/04) ）。 作家であり評論家であり俳人でもあった江國は、検診で食堂癌の告知を受け、癌センターへ入院。十時間余りの大手術、水一滴飲めぬ苦しさを越え、最期を迎えるまでの半年（187日）間に、

[kananaka]

しばらくダイアリーの更新ができなくなると思いますが、これまで応援して下さった皆さんに、この場を借りて心から御礼申し上げます＾＾

[solt-nappa]

善き日々が訪れますように。

[Asay]

確かな明星が輝きますように、お祈りしています。

[nagonagu]

よっしゃ。がんばれ。

[norton3rd]

何を書いても上滑りしそうで言葉がない

[buhikun]

無縁社会が声高に言われるが、縁というものは意思表示で断ち切れないのかも/親父は忌避の対象で、反面教師視して来たが、今年は年頭から秋まで入院入所に立ち会い、おれがケツ拭くしかないと思わされた。感慨。

[akira-2008]

祈る事しかできないけど。

[kapibara]

いのちのリレー。どうぞご無事で。

[ken_boow]

微力ながら応援いたします。ご無事で戻ってこられることをお祈りいたします。

[pollyanna]

祈っています。

[inmymemory]

終焉、静寂、そして決壊。かつて僕はブログのタイトルに「意味のない試練など、ない」と付けた。喪失と虚無感、それでも続く未来を信じながら。1つの死。1つの誕生。それらを繋ぐ小さな海。その海の深さに僕は溺れた

[KIM625]

とても美しいエントリーと、とても美しい言葉だと思いました。＜人間のつくる一番小さな海＞

[watapoco]

応援してます…

[florentine]

ステラ・マリス。〈海の星〉をいただいたような、またはお届けしたいような、そんな気持ち。/　お戻りをお待ちしております☆

[chochonmage]

・・。まもなく新しい命が。がんがれ。

[Islecape]

立ちはだかっていたか阻害していたか、なんにせよそこにあったものを乗り越えることができたように思えたとすれば、それはよかった。