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岐路に立つ水産行政 - 勝川俊雄 公式サイト
せっかくTAC制度について、詳しく書いたので、もう少し突っ込んだ話をしよう。 TAC制度において、水産庁... せっかくTAC制度について、詳しく書いたので、もう少し突っ込んだ話をしよう。 TAC制度において、水産庁は方向転換を余儀なくされた。どうしてそうなったのか。その構図を明らかにしたうえで、今後の方向性について、論じてみよう。 TAC制度を導入するとき、水産庁の担当者は、漁業者と、それ以外に、全く逆のことを言っていた。 TAC制度が1997年に導入されてから、漁業者に約束した通りに、全く骨抜きの運用をしてきたのである。漁獲枠が緩いことに対して、漁業者は不満を言わなかった。見栄えのよいパンフレットを配り、お手盛りの審議会で漁獲枠を操作すれば、一般人は簡単にだますことができた。資源管理をやっているフリをするだけで、難しい調整もせずに、漁業者に恩を売ることが出来たのだから、ある意味、とても賢いやり方と言えるだろう。 最初の数年は、平穏無事に、資源管理ごっこをやってきたのだが、外部から非難の声が
2010/05/29 リンク