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一人歩きして悲劇を生んだ一冊の政治風刺本 | Kousyoublog
一八六四年、皇帝ナポレオン三世治世下のフランス。弁護士モーリス・ジョリは「 マキャベリとモンテスキ... 一八六四年、皇帝ナポレオン三世治世下のフランス。弁護士モーリス・ジョリは「 マキャベリとモンテスキューの地獄での対話 」という著作を発表した。 『この著作は、モンテスキューとマキャベリという政治思想における著名人の対話という形式で、ナポレオン三世のフランス第二帝政を批判するために書かれたものである。モンテスキューが自由主義を擁護し、マキャベリがナポレオン三世側に立つ。後者が語るのは、政治はモラルと無縁だ、愚かな大衆には見せかけだけの民主制を与えて目を眩ませていればよい、といった主張である。』(辻隆太郎著「 世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ (講談社現代新書) 」P63) 自由主義擁護の立場から大衆迎合的な手法で専制君主にまで成り上がった政治家を皮肉たっぷりにあてこすった風刺本だったが、よほど出来が良かったのか半世紀とせずに著者の意図せざるかたちで装いを新たにし
2016/12/08 リンク