電子書籍にはできない“消える短編小説”付きのミステリー「生者と死者」 - インターネットもぐもぐ

ある日の午後、平積みの文庫から1冊を手に取ったお客さんが、通りがかった書店員を呼び止めた | 新潮文庫メール アーカイブス | 新潮社 これを読んで、ほしい！と思ってた泡坂妻夫さんの「生者と死者」（新潮文庫）買えた。長編ミステリーと“消える短編小説”の2本立て。 ……ってどういう意味かというと。 こんな風に、十数ページごとに袋とじになっていて、最初はその袋の外側だけ読む。つまり1冊の本の一部だけ拾って読み進めるのだ。それでちゃんとお話がつながってる。1つの短編になってる。見開きで完結とかじゃなくて25ページの短編。単語すらページをまたいで分かれてる。17ページの「美」から32ページの「青年」に飛ぶ。美青年。1字すらずらせない、ずらさない、ずれない、きっちり決まった紙の本だからできるギミック……すごい。最初はちょっとぎこちなくページを繰るけど、数回目からあまりに当たり前に普通につなげて読んで

[munioka303]

いやいや電書じゃ難しいだろ。このギミックを「解く作業の体験」が楽しいのであって、それを電書で再現しても既読になるとページが増えるくらいのもんだろ？電書で簡単とか言ってる人は目線がぜんぜん違うわ。

[vndn]

倉阪鬼一郎の「不可能楽園 蒼色館」がKindleで買えて笑った。あれも文字組みが重要な作品で、Kindle版は全部画像だった

[vid]

ん～。電子書籍で「文章の再現」は簡単に出来るだろうけど、ギミックの面白さは紙の本と言う物理的なところが重要なので、再現できないかと。

[stet]

電子書籍は動的に内容の変更が出来るんじゃないの？なので、より電子書籍向きなギミックな気がする。感動は薄れるだろうけど。

[snobsnog]

こういう設計はむしろ電子書籍のほうが容易に出来ると思う。そして紙だと一度誰かが読んでしまったら他の人はその仕掛けを味わえないよね。その点電子は何度でも再現できて、やはり電子の方に分があるんじゃないか。

[MagnesiumRibbon]

具体的に改ページでつじつま合わせてるのがすごいって言ってるのにデバイス非依存とか拡大縮小のメリット投げ捨てて電子書籍で折り返し文字数指定するとかないでしょって話が通じてないの渋い

[ROYGB]

フランス装という簡易製本された本をペーパーナイフで切り開きながら読み、読後に製本に出して好みの装幀にするという昔のヨーロッパの文化がある。そういえばアンカット本を題材にしたミステリーもあったな。

[honeybe]

電書のほうが楽にできると思うけどねぇ。現状そういう仕様に耐えられる実装になっていない可能性があるけど。 / 筒井の「残像に口紅を」とか？(言ってみたいだけ

[gazi4]

物理的に破損して戻せないことに価値がある面白さ。破損した本は自分だけの物になる。やりなおせないからこそ自分だけの人生という話。

[mongrelP]

ふつうにCookie+Javascriptで出来そうな気が。ただ、「刹那的」ではないのでそこが電書ではできないところかなー。リセット効く、ってことの功罪？

[shimomurayoshiko]

「出来るだろうけどそういう問題じゃない」は一度それを実行したら非処女化マーク的なの起動するようにしたらいいんじゃないですか破瓜瓜瓜（笑い声

[tanimiyan]

袋とじって子供心をくすぐるところある。確かにはさみを入れて本の構造を変えるという行為は電子書籍じゃできないなあ。

[tannsuikujira]

本を切るという体験か。それは確かに背徳感あるな。

[valinst]

これに関しては全然電子書籍でも出来るネタなんだけど、本当に紙の本じゃないとできないかつ、クリティカルなネタを考え付けば出版業界も生き残れるんじゃないかと思った。

[mskn]

面白い。

[hiruhikoando]

とりあえず新潮の英断に拍手。/話が微妙に違うけど新潮文庫といえば臙脂色の紐しおりなんだけどこれも電子書籍になると消えちゃう訳で。あの感触があって読書しているという気になるのだが。

[luvlife]

買う買う買うー。

[tenkinkoguma]

これってもしかして世代の差なのかな？電子書籍で育った人はこの本(読んでないけれど)の覆水盆に帰らず感を理解しづらいのかもしれない。読むなら２冊買う？でもそれは楽しみが減る？

[worris]

つ「石蹴り遊び」コルタサル

[ibisyouta]

エロゲでそういうのあるで。周回ボーナスみたいなテキスト

[shimahi]

一度しかできない読書体験というのがミソなので媒体は関係ないような気も。ただ本を破壊する禁断の楽しみ(?)を奪う電子書籍化は無意味。不可能という意味なら霧舎巧の私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの方かも。

[kotafujimoto]

まだ読んでないけど、法月さんの『ノックスマシン』にはいってる短編とか？

[Lian]

電子書籍なめてんの?

[north_god]

読み終わった後はもうこの本からはワクワク感を得られない寂しさを物理的にやってしまうアイディア

[mitaro]

とりあえず一冊ポチった。実物見るのが楽しみ。

[kenzy_n]

電子書籍自体も謎かけのアイテムとなりつつある

[nunnnunn]

袋とじを開ける時のドキドキは再現不可

[deztecjp]

似た話（？）で、法月綸太郎『ノックス・マシン』の鏡文字の話は、何より印刷を引き受けた大日本印刷の自信が一番すごいなと思った。／全然違うけど「袋とじ」といえば講談社ノベルスの「密室本」とか好きだったな。

[yauichi]

ノベルゲーやれよ

[osushi_soba]

ノックスマシンの鏡文字とか

[namikawamisaki]

ああああこういうやつこそ電子書籍の可能性にかけられるんじゃないか／ゲームブックもどきはあった気がする

[htnmiki]

こういうのは作り手も読み手も楽しいだろうなあ

[lylyco]

電子書籍で最初に短編モードとか長編モードを選んで読み進めるってだけじゃ、紙本を袋とじのまま読んだ後に切っちゃうギミックの戻せないドキドキ感とか、改ページが自然に繋がる驚きとかは相当薄まる気はするかな。

[nanoha3]

いや、できるでしょ。

[june29]

現行の電子書籍のフォーマットが云々、は抜きにして、アナログよりデジタルの方が「内容を条件分岐させる」ってのはもっともっといろいろできそう。という印象を受けた。なんにせよ「仕掛け本」はおもしろいですね。