「慰安婦」問題否認論と痩せ細った「自由」

南京大虐殺否定論と日本軍「慰安婦」問題否認論との間には共通点が多々ありますが、かなり重要だと思われる違いもあります。後者の場合、「まさに日本軍『慰安所』制度が性奴隷制であった」ことを示す文書を得意げに持ち出して旧日本軍を弁護しようとする現象が非常にポピュラーなのですが、前者についてそういうケースはあまり記憶にありません。日本軍「慰安婦」問題の場合、ある事実の存否をめぐる争い以上に存否については争いのない事実についての理解の違いが焦点となることが多いということです。 例えば否認派は「廃業を許可する規定があった」とか「外出を許可されたとこの文書に書いてある」などと主張します。廃業や外出に「許可」が必要であったという事実こそ、軍「慰安所」制度が性奴隷制とされる所以なのですが。その点を指摘されると「働かなければ食っていけないのは我々だって同じだ」とか「会社員だって勤務中に勝手に出かけることはできな

[tikani_nemuru_M]

あーなるほど。国際労働法上、慰安婦が事実上奴隷であったことを認めると、現在の日本の労働者も奴隷だということになっちゃうんだなｗ

[bat99]

有給の時季変更権は会社側が従業員に「許可」を得ないといけない。

[allezvous]

大学に入って行政法を履修する前は、許可と届出の区別が分からなかった。あのときは俺バカだなあと思ったもんだけど、もしかしたらみんなそうなのかも知れないな。

[davs]

嫌なら慰安婦にならなかったらよかった、と言う主張は、嫌ならブラック企業に就職しなければよかったのにという主張に通じている。

[haruhiwai18]

"政治的見解の表明の「自由」が…警察の「許可」に従属していることを当然視する認識""「私たちがいかに自由でないか」"　→要するに、"中世国家"という言葉は、やはり間違ってはいないのだった(こなみ

[IkaMaru]

今この時が前近代であると正しく認識される時代になるまで理解される事はないというのか。絶望的な話だが、それでもやらなければならない

[MermaidSong]

現代のブラック叩きには躍起なネトウヨもいるが、あれも非難対象が企業って事と自分も直接の被害者になり得ると思える事が大きいんだろうな。ネトウヨにとっての国家は"親"が近いだろう。

[wkatu]

『逆に言えば「私たちがいかに自由でないか」への気づきなくして日本軍「慰安婦」問題否認論の克服もない』

[DocSeri]

「社畜」という言葉が冗談にならない社会に於ける「自由」の弱さと奴隷の管理された「自由」の近さ。

[flagburner]

『～「私たちがいかに自由でないか」への気づきなくして日本軍「慰安婦」問題否認論の克服もない、ということになるのではないでしょうか』ふむ

[zyzy]

ウヨさんミソジニーさん達の根幹の問題って「受動と能動の逆転」「因果関係の逆転」「言語意味の逆転」の三つがベースで、その更に根幹は呪術思想だと思う。アニミズムの思考は自然主義だけど自由の概念とは水と油。

[quick_past]

俺様が認めてやるやつにだけ自由をやるよ＝つまり自分がその中心にいて自由は自分で好きに規定できるもの。みたいな感覚持ってる人いるよなあ

[kechack]

“歴史修正主義とレイシズムを考える: 「慰安婦」問題否認論と痩せ細った「自由」”

[carl_s]

『これらの事例は、有給休暇の取得や政治的見解の表明の「自由」が、勤務先や警察の「許可」に従属していることを当然視する認識が、この社会では決してまれなものではないことを示しています』

[Fondriest]

自由は自らの傾向性に屈服する放埓では無い困難なものだと言っても、我慢する方向を間違って益々権威に服従するんだろう。結局欠けているのはやはり原理、法則への尊敬か