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草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN 気は優しくて力持ち ~ 自衛隊の人づくり
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気は優しくて力持ち ~ 自衛隊の人づくり ■1.自衛隊員たちの優しさ 「俺、自衛隊に入る」、ポツリとそ... 気は優しくて力持ち ~ 自衛隊の人づくり ■1.自衛隊員たちの優しさ 「俺、自衛隊に入る」、ポツリとその小学生は言った。「なぜ」と聞かれて、こう理由を語った。 津波に呑み込まれた父親が帰ってこないかと、と毎日、ずっと海を見つめていたところ、若い自衛官に声を掛けられた。そこに佇(たたず)む理由を話すと、その自衛官は何も言わずに肩に手を置いて、しばらくの間、一緒に海を見てくれたのだという。[1,p83] 被災地で救援に従事している自衛隊の一隊が、ある学校のそばを通りかかった時、先生から「どうしても金庫にしまった成績表を引き上げたいんです」と頼まれた。子供が行方不明のままの親御さんに、せめてもの形見にしてあげたいという。 泥沼の中から金庫を取り出すのは至難の業だったが、小隊全員でなんとかやり遂げた。そこに視察中の上官が通りかかった。小隊長が慌てて、「すみませんでした。今後は捜索に集中しますので、