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硫黄島で死んだ祖父を終戦日に想う
終戦記念日。 毎年思うのは、祖父のことだ。 僕の祖父の高橋金蔵は埼玉県の豪奢な造り酒屋の三男だった... 終戦記念日。 毎年思うのは、祖父のことだ。 僕の祖父の高橋金蔵は埼玉県の豪奢な造り酒屋の三男だった。20代前半で戦地に赴き、硫黄島でその他2万人の方々と同様の最期を遂げた。 金蔵からの手紙が、実家に何枚か残っている。その手紙のほとんどに、まだ小さな息子(後の僕の父親)を思いやる言葉が並んでいた。 「章喜(息子)のことが心配でならない」 「章喜(息子)に何か間違いでも起きたかと」 自分が戦地にいて、いつ死ぬか分からないのに、子どものことを心配する祖父の気持ち。 僕も父親になって、その気持ちが痛いほど分かるようになった。 *** なぜ祖父は死なねばならなかったのか。祖父を殺したものは、何だったのか。 僕が歴史オタクになったきっかけの1つだった。 あまりにも非合理な意思決定の末の開戦。 国家ぐるみの認知バイアスと、データに基づかない精神論、多様な意見の存在が許されない言論環境、商業メディアの暴走
2018/08/21 リンク