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『第48回 忘れじこの日』
あの日。私は大学2回生だった。 2年前まであんなに必死に勉強というものをしていたのは幻だったのかと思... あの日。私は大学2回生だった。 2年前まであんなに必死に勉強というものをしていたのは幻だったのかと思えるくらい「学生の本分」を放棄していた私は、しかし学年末を控えて流石に尻に火が点き、ワープロに向かって課題と格闘していた。「国語科教育法」という科目の、授業指導案を作成せよというお題で、高校の古典で『大和物語』の〈生田川伝説〉を扱った。2人の男に誠実でありたいと思った女が、それ故に2人の男を巻き込んで悲劇の結末を迎える。これに、「誠実でありたい。そんなねがいを どこから手にいれた。/それは すでに 欺くことでしかないのに。」と詠う、吉野弘の『雪の日に』という詩を重ね合わせ、作品の主題を考えるという授業展開である。我ながら会心の出来で、夜を徹してそれを仕上げ、満悦しながらゆっくり煙草を燻らせていた。このとき、5時40分である。 テレビは6チャンネル、朝日放送をつけていた。フィラーが終わり、放送