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『中世ヨーロッパの粉挽きの実際』
中世史の保管庫(テーマ別を使うと見やすいです) 中世史、特にヨーロッパの諸データを書籍・論文から集... 中世史の保管庫(テーマ別を使うと見やすいです) 中世史、特にヨーロッパの諸データを書籍・論文から集め、創作や解説作りに活用する。読むときは「テーマ別」から入ると便利です。 ○中世フランスの粉引き業 (1)粉挽き場の使用料 A.古くから「水車税or風車税」と呼ばれ、その額はたいていは早い時期から固定されたままで、その後はほとんど変化しなかった(だから呼び方も変化しなかった)。中世以後も長らく現物による支払い方式が採用され、その量は「粉挽き場に持ち込んだ麦の量に対する割合(中世には穀物量の1/12~1/24が通常)」で決まった B.使用料の徴収は「客が持ち込んだ穀物からこの分を予め取り除けてから、残りを挽いて粉を客に返す」方式で、これは近世になっても変わらなかった。最も一般的な使用料は1/16・1/20で、ごく例外として1/8・1/10・1/30が存在した。同じ水車ならば、使用者が「都市の住民