死をポケットに入れて。

最初に言っておこう。 失ったものに対しての取り返しのつかなさを感じるのは、そこから多くの物を得ていたからだ。 愛し合った分、憎み合うように。 すべての物は、そうやって釣り合いを取っている。 父を亡くしたのは、１４歳の時だ。 ２度目の癌で、1度目は胃で、2度目は喉だった。 告知の是非がまだ争われていた時代、彼は知ることを望み、 一時帰宅のときに、家族の食卓で自分は癌だと、必ず治して帰ってくると、そう告げた。 今思うと、とても不思議な病気だと思う。 癌は自分が育つために、宿主もやがて殺してしまう。 部位的なその特徴から、喉頭癌の進行は早い。 正月の一時帰宅を終えて、 （なんとも日本人とは律儀な性格だ。正月は自宅で迎えたいらしい。犯罪者でも、末期の患者でも。） すぐに目に見えて容態は悪くなった。 口内炎のように見えていた癌は段々と増えて、私たちは怯えた。 皮膚は乾き、黄色くなり、骨と皮だけになっ

[sidetail]

死は拒否するものではなくすぐそばに在るものとして受け入れること。死の存在は生にとって意味のあるものだ。

[moerrari]

メメントモリ

[footwork_x]

“失った分、同じ大きさの何かを得ている。何かを失ったと感じたのであれば、それは既に、それだけのものをあなたが受け取っていたからだ。”

[tsukasamaturingpink]

愛し合った分、憎み合うように。

[cp_gun]

死にそうな人のにおいって、わかるものだよね

[fm963]

「今でも、何年かに一度ぐらい、町中でその匂いをさせている人にすれ違うと懐かしく思う。 もうすぐ死にゆく人の、その匂い。」「死は、私の中にもセットされている。 その事を怖いとは思わないが、少しだけ、祈る

[sktnkmwy]

達観している

[webmarksjp]

増田

[inmymemory]

取り返しがつかないことを悔やんだ数だけ、さりげないけれど大切なものに気付けるようになった。失うことは得ることというのは決して詭弁ではない

[Journey]

増田はたまに怖い

[cinemaphile]

まさか泣いた。

[umeten]

ナメんな！ボケんな！フザケんな！その口引き裂いて裏返しにしてやろうか！

[koheito]

人ってこんなにも強くなれるのかなぁと思ったけど、んじゃ強さって何だ？と思う面もあったり

[misarine3]

増田って怖いわ。言葉のチョイスに泣いた。

[bigchu]

: 釣り合いと等価は違う、ましてや価値も

[dadako]

死をはらむ。『バラヤー内乱』読み返そう。

[spectre_55]

自分の中で激情が荒れ狂っているときほど、何かを書くと何故か妙にスタイリッシュな文になってしまうということはある気がする。そんな文章なのかも

[ggg123]

愛ってどうやって残すんだろう。残せば自分のあと残されたひとが救われるなら残したいな。

[ziglar]

そうか、こうして死を受け入れる人もいるのか。

[raitu]

人はバランスを取るために、こういう事を忘れようとしながら生きている。

[rAdio]

人の不幸は大好きさ。

[toshi123]

死に直面したとき、自分が生きていること、死を内包してることに気づいて驚愕したことを思い出した。

[sync_sync]

「ある個人史の終焉」を思い出させる。

[makiton]

何かを得ると何かを失う。再認識した。

[yoshi41101]

「失ったものに対しての取り返しのつかなさを感じるのは、そこから多くの物を得ていたからだ。」

[dododod]

綺麗

[humid]

“釣合いなんて、とれていなくていいから”

[kisiritooru]

50歳前で亡くなった方の葬儀は特に悲しい

[pre21]

僕がこんな文章を書けたら、きっと記名でするだろうなあ。なんで増田なんだろう。