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今さらちょっとだけ『ラブひな』の話をしていいか
さっきふと赤松健先生のラブコメの傑作『ラブひな』を思い出した。 あれを現役で読んでた10代後半の頃は... さっきふと赤松健先生のラブコメの傑作『ラブひな』を思い出した。 あれを現役で読んでた10代後半の頃は、あの主人公がヒロインに関心をなくしたようなラストに納得いかなかったのだが、 20代になってそれなりに恋愛を経験してきた今思うと、まさに神がかり的なエンディングだったと思う。 言うなれば、良い意味でダンディズムというか、男のロマンの究極を見せつけられた気がする。 確かに現実ではあんな風にヒロインを置いて海外に出かけていってしまうのは、浮気を助長するような自殺行為だけど、 「好きな女を想う」ことから、「好きな女に想わせるような男になりたい」っていうのが究極の男のロマンだと思う。 その意味で『ラブひな』は呆れるほど男性中心の価値観で物事が描かれているけれども、 その突き抜け方がハンパなくて、あのラストはもはや純文学の領域に達していた、と言っても過言ではないのかな(自信なし)。