東京に対する関西の反発は伝統的社会構造によるものではないか

という説を唱えてみる。 関西と言っても京都と大阪だけだが。 江戸にはもちろん、将軍がいた。江戸の人々は天皇が来たこと自体に関してトップが変わっただけだと感じたと聞く。 要するに「将軍→諸々→民衆」が「天皇→諸々→民衆」となっただけだと。 つまり封建的な上意下達システムは温存された。 京都にはかつて天皇がいたものの、長らく『権威』と化して『権力』ではなかった。 大阪には「権威」すらなかった。その分この二都市では住民自治が発達しており上意下達システムに慣れていない。 言うまでもなく日本のマジョリティは「(将軍→)大名→諸々→民衆」であり、江戸と同じ仕組みに慣れている。 だからこそ関西は東京に反発し、地方は東京に従順かつ関西的なものに否定的なのではないか。 沖縄の反発と福島の従順さもある程度これで説明できそうな気がする。

[kash06]

中世的自力救済を封建制による間接統治で一円化したのが近世、「封建的な」の反対は、民主的ではなく中央集権。で、江戸と大坂は肩を並べる直轄地だから差異が反発になったのではなく、同じだったからライバル視かと