弱者男性を主人公にした作品

阿Q正伝（魯迅 中国）弱男度：★★★★★ 悲惨度：★★★★★ 弱男文学界のラスボス。貧乏でブサイクで字も読めない性格も悪い主人公阿Q（仮）が、何の救いもなく転落していく話。 「精神的勝利法」という思考法も阿Q（仮）を弱男たらしめている重要要素。底辺なのにプライドは人一倍高い。 金持ちの女中に言い寄ろうとして逃げられ村八分になり、盗みを働くようになる。 革命に便乗して騒いでいたら、最後は頭が悪いせいで冤罪で処刑される。 何が悲惨かというと、死んで悲しまれないどころか死自体が冤罪で無意味なところ。 ノートルダムのせむし男（ヴィクトル・ユゴー フランス）弱男度：★★★★☆ 悲惨度：★★★★★ 阿Q正伝が東洋の弱男文学代表だとしたら、ノートルダムのせむし男は欧州代表。 主人公カジモドは見た目がキモいという理由で親から捨てられて幽閉されて育てられる。 自分に優しくしてくれた美少女に恋するけど、美少女

[astefalcon]

阿Q正伝を国民的文学として取り上げた嘗ての中国共産党(毛沢東)は中々侮れない。

[ignio]

羅生門はプライドだけは高い無職男が、現実に目覚めてプライドを捨てて犯罪者になった話だと思うと弱者男性文学かもしれない

[toria_ezu1]

カフカの「変身」も、どう見ても重度障害者なんだよなあ。阿Qと比べものにならないほどの

[fish7]

人間失格はやってることは弱者っぽいのにモテと資本がバックグラウンドにある故であってこの枠には入らないのよね

[kutsushita1000]

藤子F短編を読むと、今でいうオタク寄り（SF好き）のキャラだったり冴えなかったり不遇なキャラを主人公に据えた話が結構ある。/クレオパトラだぞの主人公はサラ金に数百万の借金がある小太りの無職男性だ。

[mahal]

「阿Q正伝が東洋の弱男文学代表だとしたら、ノートルダムのせむし男は欧州代表」は蓋し名言だが、後者は何かミュージカルとかで主人公扱いされて救われてる辺りで、阿Qとだいぶ差があるように見える現象はなんなんだ

[fncl]

よだかの星、星に「どうか私をあなたの所へ連れてって下さい。」って言った返事が「それ相応の身分でなくちゃいかん。又よほど金もいるのだ。」だもんなあ。

[lectro3000]

ドストエフスキーの「地下室の手記」は主人公の出自は悪くないはずなのにあまりに自意識過剰すぎて拗らせ弱者男性にしか見えなかった。国も時代も違うのにあれだけ読んでて共感性羞恥を感じさせるのは凄い。

[su_rusumi]

「精神勝利法」という概念は人類にとってすごい発見だと思うのよ。魯迅以前にも「すっぱい葡萄」とかの婉曲表現はあったが、曲解行為の目的が「精神における勝利」だと喝破した露骨さがえらい

[suz172]

『NHKにようこそ！』は初めて読んだ時内容に衝撃を受けたな。

[muryan_tap3]

元増田にぶら下がってる言及も色々面白そうな

[yuzuk45]

太宰がないね。石川啄木も中也も。現在だと中原昌也とか？

[newwaytodie]

ゴーゴリの外套と芥川の芋粥が真っ先に浮かんだ。主人公じゃないけど赤毛のアンのマシューは本当に本当に好き。自分から他人を遠ざけてるのとマリラの助けで性格が良い。

[algot]

「パンクロック的な破滅のカッコよさ」すら無いやつ

[outalaw]

しばらく考えたが、映画「パラサイト」はどうかなぁ。/阿Ｑ正伝はまさにそうだと思うけど、現実の弱者男性は社会的に見捨てられており死刑というドラマチックなことも起きず野垂れ死ぬのであろう。

[tacticsogresuki]

個人的に阿Q正伝の主人公の生き様は読者の視点からはメタ的には意味があるのかもしれないので、弱者呼ばわりは微妙。現実世界で普通に起きている知られることなく死ぬことが弱者だと思えば尚更に。

[pons_superus]

オーウェルの1984年が思い浮かんだけどそもそも社会自体がアレだった

[nicht-sein]

というか弱者は追いやられ責め立てられ続けられがちなのと、人は基本自己保存の為に責められ続けると学習して周囲に対して攻撃的になる。なので、弱者男性は性格も悪くなってしまうのがセット

[CapitaineNemo]

主人公じゃないけど、コンビニ人間の白羽さんが思い浮かんだ。性格もひねくれてるし……

[mirai28724]

カジモドはかなり良い男と思う。やさしい。

[seitenugetsu]

弱者男性は近代文学の本流だわな

[hobbiel55]

ファースト ガンダム(強いけど)

[ka-ka_xyz]

『阿Ｑ正伝』はぶっちぎりトップ優勝だよな……（主人公じゃないけど、アシモフ『銀河帝国興亡史』のミュールは「超常の力を得てしまったこじらせ非モテ」感がよい）

[tanukipompoko]

既出だがワーニャ伯父さんと地下室の手記が典型に思われる。他に思い付くのは、少しずれてはいるが横光の「御身」と川端の「みずうみ」

[runeharst]

火垂るの墓

[spectre_55]

弱者女性文学は夢野久作「少女地獄」ティプトリー.Jr「接続された女」&「たおやかな狂える手に」あたりどうスかね

[pyrrhogaster]

「精神勝利法」の発見はニーチェの「ルサンチマン」の概念が先でしょう

[Lumin]

阿Qじゃなくてもあんな境遇なら性格も悪くなるわと思う。働き者との評判なのに誰も自分をまともに相手してくれないんじゃなあ。現代日本だとコミュニティから働き者の評判得たら弱男脱出チャンスはかなりあるだろ

[bokmal]

「ガラスの動物園」を男女反転してもここで言う弱男ではないのかな。拗らせたプライドや攻撃性も条件？宮沢賢治なら「猫の事務所」（解散してしまえ）や「ツェねずみ」（償っておくれ）の方が

[sawaglico]

性格が悪いのは不利。生きづらくなるもの。

[watatane]

これを読んで気がついたけど安部公房の作品の主人公って今で言う弱者男性なのよね（しかもちょっとロリコン）なお作者は腹上死の模様。

[anonyno2]

元祖なろうみたいなファウストはどちらかと言うと弱者女性の話か

[around89n]

思いついたのは、はじまったときは弱者男性だったのに、実は違った話ばっかりだった(ex.『はじめの一歩』)

[kowyoshi]

右Ｑ正伝　（ある阿呆の精神的勝利の記録) を思い出したわ　http://mimizun.com/log/2ch/kova/989340454/

[perfectspell]

https://www.amazon.co.jp/dp/4309414443

[avictors]

弱者が非モテを言い換えただけなら少年漫画のド定番。主人公は往々に弱者男性だけど、町一番の美女など理解あるトロフィー嫁と出会い、脱弱者を果たしNo1強者男性になる。但し「あてがわれる女」が現れない物語は稀。

[saikorohausu]

増田の夏の100冊

[kemononeko]

阿Q正伝は高校時代に読んでおいたけど。まあつらかったね。苦しくて辛くて悲しい話だよ。あれは死ぬまでに読んでおいたほうがいいよ。

[hiruhikoando]

山本周五郎を探るとありそうだが。『季節のない街』とか『さぶ』とか。/弱者女性だとルース・レンデルの『ロウフィールド館の惨劇』